3社直通列車で行く温泉&映画
(2003.3.30)

 
3.30
品川−(山手線)−上野−(東北線)−間々田−(東北線)−野木−(東北線)−小金井−(東北線)−宇都宮−(日光線)−鶴田−(日光線)−鹿沼−(日光線)−下野大沢−(日光線)−今市−(徒歩)−下今市−(東武線快速)−鬼怒川公園−(徒歩)−鬼怒川公園岩風呂−(徒歩)−鬼怒川公園−(東武線快速)−鬼怒川温泉−(3社直通記念号)−中央林間−(東急線急行)−あざみ野−(地下鉄)−センター南−(地下鉄)−上大岡−(京急線快特)−堀ノ内−(京急線)−浦賀
  

始発列車で
先日、半蔵門線延長区間が開通し、東武−営団−東急の各路線がレール一本でつながった。これを記念して3/29、30と中央林間−日光・鬼怒川温泉間に臨時列車が運転されると聞き、こんな長距離列車に乗る機会はそう滅多にないだろう、と早速試乗すべく計画を立てた。ただ乗るだけではつまらないので、いろいろ肉付けしていった結果、まずは始発列車で東北線を北上し、途中下車していろいろな街を見て回ろうと考えたのである。上野5:10の始発はながら号からの乗り継ぎ客が多く、結構な混雑であった。
 
鶴田駅で発見!
途中、間々田・野木・小金井・宇都宮と東北線の各駅で途中下車、駅周辺散策の後、日光線に乗車する。なんとこの線に乗るのは小学校の修学旅行以来、18年ぶりである。当然車窓風景など覚えていないわけであるが...。まずは1つ目、鶴田で途中下車。何の変哲もない郊外の小駅であるが、ここの跨線橋は歴史的建造物で「明治四十四年、浦賀舩渠」という記述が...これはこの4月で閉鎖となるうちの地元の「住友重工浦賀工場」の前進ではないか?思わぬところでの発見に思わずにんまり。
 
今市にて
その後下野大沢で途中下車したが駅前には何もなく、かなり退屈であった。今市からは東武線の下今市まで徒歩連絡することとする。今市駅の背後には雪化粧した奥日光の美しい山々を望むことができて気分爽快!さてあまり時間もないので早速移動するが、なかなか着かない。どうやら道を間違えたようで、気が付けば下今市の駅が遠くに見えている。焦って走った結果、なんとか間に合った...。普通に歩けば10分ほどで着くであろう。ちなみに今市の街は鬼怒川の玄関口としてはあまりに寂しい佇まいの街であった。
 
鬼怒川公園到着
せっかく鬼怒川に来たので、立ち寄り湯に寄ることとした。今回は鬼怒川公園駅の近くにある「鬼怒川公園岩風呂」を選ぶ。8年前に1度来たことがあるが、この時は車での訪問で、電車で来たのは初めてである。鬼怒川公園駅に到着すると、これから乗車予定の中央林間行き列車(東武30000系)が留置していた。昨日中央林間から鬼怒川温泉まで運転され、一晩だけこの地で留置となったようだ。この地に通勤列車が乗り入れるのは珍しいことであろう。
 
鬼怒川公園岩風呂
鬼怒川公園駅を出ると、土産物屋が数軒ある他はかなり閑散としている。観光客の姿もあまり見られない。となりの鬼怒川温泉駅とは対照的である。駅内部も売店などもなく、広い構内は静まりかえっていたし...。そんなことは気にせずさっそく温泉を目指すこととする。駅を出て右の跨線橋を渡り、坂を上るとものの5分ほどですぐ到着。駅からかなり近いので気軽に立ち寄れると思う。2つの内湯と小さいながら露天風呂を備えており、かなりのんびりとくつろぐことができた。ただ飲食店が場内にないのが残念か?仕方なく缶コーヒーを買って飲みながら駅まで戻ることとする。
 
鬼怒川の眺め
鬼怒川公園駅へ戻るが、次の列車まで20分ほど時間があるので、周囲を散策することとした。途中鬼怒川をまたぐつり橋があると周辺地図に書いてあったので早速訪問。こちらも駅から5分とかなり近い。かなり高い位置にかかったつり橋なので、高所恐怖症の方にとっては渡るにも一苦労かもしれない...。
 
いよいよ長距離列車乗車
ほどなく鬼怒川公園から快速で1駅もどり鬼怒川温泉駅へ。こちらの駅は家族連れや会社の社員旅行と思われる団体が数多くおり、相当にぎわっていた。売店などもあり食事にも困らないであろう。駅弁を買おうと思ったが、さすが通勤車の車内で食べるのは辛かろうと思い、今回は断念。缶ビールも購入したがもし列車が混雑したらまずいか...とのことでこちらもホームで完飲。しばらくすると先ほど鬼怒川公園駅に止まっていた30000系4両編成が入線。カメラマンが数名いたが、どうやら昨日ほどの盛り上がりではないようだ。発車時も1車両5〜6名ほどの乗車率であった...。
 
日光発の列車とならぶ
たしかにローカルな風景を見ながら通勤車に乗っているというのはかなり違和感があるものである。車窓は確かに楽しいが旅しているという感じは薄く、ちょっと物足りないか?新大平下駅では日光から来た列車とならび、カメラマンが大挙...。この先の南栗橋駅でこの車両と併結し、10両編成で中央林間を目指すこととなる。
 
中央林間到着
東武線内は空席が目立つほど、終始静かな車内でかなりまったりとしていた。押上あたりから徐々に混雑し始め、半蔵門線内は立ち客がでるほど。しかしこれはどう見ても一般客であろう。臨時列車と知らず、列車が遅れてきたのかと勘違いしている乗客もちらほらと見られた。この混雑も渋谷を抜け、二子玉川あたりから収まり始めたようだ。鬼怒川から乗車、向かいに座っていた老夫婦はたまプラーザで下車、かなり辛かったと思われるが?そして3時間50分かけてようやく終点、中央林間に到着。引っ越して以来約3年ぶりの訪問であり、懐かしかった。まさかこんな形で再訪するとは!
 
なじみの映画館で
中央林間で途中下車。東武の株主券で精算。鬼怒川温泉からの運賃は1,560円であった。思ったより安く上がったような気がする。折り返し急行に乗ってあざみ野下車。そういえば急行が停車するようになって初めての下車であろう。便利になったものだ。ここから横浜市営地下鉄に乗り換えセンター南へ。ここは昔よく来ていた映画館「109シネマズ」があるところである。前もって「キャッチ・ミー・イ・ユー・キャン」の前売り鑑賞券を購入していたので、これを見ることに、日曜なのでかなり混雑していたようだがなんとか入場できてほっと一安心。
 
帰宅
映画が終わるともう20時過ぎ、周囲はすっかり真っ暗であった。センター南からまた地下鉄に乗って上大岡へ。今日は久々実家に帰ることとする。つい3年前には毎日のように使っていたルートだが、久々に乗ってみると得も言えぬ懐かしさが感じられたような気がした。


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