東日本パスで行く温泉・食べ歩き
(2003.3.15〜3.16)

 
3.15
東大島−(地下鉄)−森下−(地下鉄)−門前仲町−(地下鉄)−大手町・東京−(特急はやて13号)−八戸−(バス)−八食センター−(バス)−八戸−(東北線)−小川原−(徒歩)−姉戸川温泉−(徒歩)−小川原−(東北線)−三沢−(バス)−古牧温泉
3.16 古牧温泉−(徒歩)−三沢−(快速きらきらみちのく号)−大湊大間崎下風呂温泉=大畑=まさかりプラザ=田名部=下北=大湊−(大湊線)−野辺地−(特急白鳥30号)−八戸−(特急はやて30号)−盛岡−(特急こまち30号)−東京−(東海道線)−品川
  

はやて号でいざ八戸へ お得な「東日本パス」を利用
JR東日本完全民営化記念の一環として、3月上旬の土・日に「東日本パス」が発売された。これは2日用だと大人12,000円で東日本管内のすべての路線が乗り放題(特急含む)というお得なものである。これを使わない手はない!ということで早速旅行を計画。今回は年末の高山旅行で一緒に旅した友人Sさんと一緒に行くことに。方面はできるだけ遠く、とのことで青森とした。もちろん、先日開通した東北新幹線盛岡−八戸間の初乗りも兼ねている。当日東京駅で弁当、つまみ、ビールを買い込み出発!車内は当然ながら満員、後続列車の自由席を確保すべく長蛇の列がホームにあふれており、一種異様な雰囲気が..。
 
真新しい八戸駅は大混雑! 八戸へ到着
車内で食事後、ビールを空け、のんびりしているとあっという間。約3時間で終点の八戸へ到着した。どうやら途中駅で降りた客はほとんどいなかったようで、八戸駅は降りる人々でごった返していた。駅をでるとこちらも大混雑!東日本パスの威力おそろしや...といった感じであろうか。早速目指すは八戸でも有名な市場「八食センター」へ。駅前から100円バスが出ていると聞いて探すと、そのバスはすでに超満員で乗車する余地がない。後続のバスがすぐ来るとのことで仕方なくそれを待つ。5分もしないうちにバス到着。約10分で八食センターに到着。
 
八食センターの回転寿司屋。ネタが豊富で新鮮 まずはイキのいいネタを
八食センターに着くとすぐ、入り口付近にある回転寿司屋を目指す。市場からのおろしたてのネタを使用していると人気の寿司屋である。かなりの大盛況なようだったが、ちょうど行った時間が良かったらしく、10分と待たずに席に案内される。まずはおすすめのほっきを食べる。うまい!その後も白子、馬肉、しゃこ...とどんどん注文。食欲がなかったのにもかかわらずあまりのうまさにどんどん腹に入ってゆく。さらには八戸の地酒を味わえる「飲み比べセット」をも注文。すっかりいい気分になってしまった。
 
多数の店がならび、新鮮な品物を提供 市場内を散策
寿司屋で腹ごしらえをした後は、すぐ横にある八食センター内の市場を散策。かなり広大な敷地で、その中で多数のお店がホタテやアジ、イカなど新鮮な魚介類を提供している。また、市場内で買った魚介類を焼いて食べられるよう、七厘をレンタルしてくれるお店などもあり、一瞬食べようかと考えたが、寿司の食い過ぎで腹が張っており断念...。今晩の酒とつまみを購入して八食センターを後にした。なお、この中には名物八戸ラーメンの店舗もあり、こちらも次回はぜひ寄ってみたいものである。
 
小川原駅前、姉戸川温泉 ローカル駅の目の前にある温泉
再びバスで八戸へ戻る。駅構内の観光プラザで情報集めをした後、さらに北を目指すことに。新幹線八戸開業と同時に、北海道連絡の新しい特急がデビュー。こちらも試乗したいと思い、三沢までのわずか1区間、「スーパー白鳥」に乗車する。こちらもかなりの混雑で自由席は通路、デッキまで満員のようだ。三沢で乗り換え普通で1駅、小川原で下車。ここには駅前に小温泉「姉戸川温泉」があるというので立ち寄る。規模は公衆銭湯なみ。湯は温いが成分が濃く、湯船は結構深かったような気がする。30分ほど浸かり三沢へ戻る。
 
宿泊地、古牧第3グランドホテル 広い!古牧グランドホテル
三沢駅からは今日の宿である「古牧グランドホテル」へ向かう。丁度駅前に連絡バスが止まっており、これを利用する。確か駅から2分ほどだからバスなんて...と思ったが、違った!ホテルの敷地が広いのである。宿泊する古牧第3...は奥の方であり、バスでも10分弱かかったか。玄関を入るとフロントやホールなどもでかい!フロントまで5分近くも歩きやっと到着。ようやく落ち着くことができた。メインの温泉も絶景露天風呂や大岩風呂など3つあり(そのうち2つ入泉)晩飯も食べきれないほど沢山のメニューがだされ、終始驚きの連続であった。
 
陸奥横浜駅に停車中のきらきらみちのく きらきらみちのくで下北半島へ
翌朝、ホテルでバイキングの食事後、ホテルを後にする。時間があったのでホテル内の民俗資料館を見学(こちらも広すぎてすべて見られず)、三沢駅へ向かった。ここからリゾート列車「きらきらみちのく」に乗車することになっている。この列車は八戸−大湊−三厩−八戸と周遊する列車で、今回は大湊まで乗車することになっていた。大きな窓、ゆったりとしたアコモデーション、名産品の販売などあるようで、かなり期待していた。
 
すばらしい景色が広がる
早速きらきらみちのくに乗車。車内はすでに満席である。ほとんどの客は東京からのはやて一番列車を乗り継いで来たのであろうか?日曜からなのであろうか、家族連れの姿が目立ち、車内は騒然としていたのがちょっと気になったが...。列車が野辺地を過ぎ、大湊線に入るとまもなく陸奥湾の広大な海が目に飛び込んでくる。窓が大きい分、眺めも最高!すっかり満足してしまった。
 
陸奥横浜駅では名産品の販売が 横浜町の名産品
列車は陸奥横浜駅に到着。列車行き違いのため、ここで約10分到着することになるが、これを利用してホームでは横浜町の名産品を販売。友人に頼んで購入してもらった。お目当ては「菜の花ドーナツ」と「ホタテコロッケ」。まずホタテコロッケを食べてみると、大きなホタテの身がたっぷり入っており、こりゃうまい!あっというまに2つ平らげてしまった。(全部で4つ入り)この後レンタカーを運転するかもしれなく、ビールが飲めないのが辛いところであったが...。
 
むつ市の表玄関、大湊駅 大湊駅に到着
コロッケをパクついていると、あっという間に終点の大湊へ到着する。むつ市の玄関口であるが、駅はそれほど大きいというわけではない。さて実はこの後、旅行の計画をたてておらず、そのまま「きらきら〜」で戻るか、下北半島の観光をするかで悩んだのだが、せっかくここまで来たので下北半島観光に決定!予約はしていなかったものの、観光タクシーやレンタカーを当たってみることになるが...。
 
大湊駅で「マーチ」をレンタル ラッキー、レンタカーあった!
観光タクシーは前もっての予約がないとダメということで断念。レンタカーに一縷の望みを掛ける。駅脇のホテル、フォルクローロ大湊で受け付けるとのことでそちらに向かう。返事はやっぱり満車とのこと。しかし、12時〜17時30分までなら空きがあると!18時過ぎの列車で戻ることとなるので、時間的には丁度いいではないか!迷わずレンタカーを借りることに。どうやら当日レンタルでも東日本パス所持者割引がきくようで、代金も保険込みでわずか3670円!これならバスを使うよりもかなりお得である。いざ出発!
 
大間崎にはマグロのモニュメントが 本州最北端、大間崎に到着
とりあえず川内、大間、尻屋崎のどれを回ろうか、と考えた結果、本州最北端の大間崎へ行ってみようと思い、車をとばす。昨日、今日と晴天が続き、風こそ強いものの絶好のドライブ日和である。それに3月なのにこんなに暖かいなんて...。雪も少なく、まあレンタカーで回るには好都合だったのだが。1時間ほど走ってようやく大間崎に到着。最北端の碑やマグロ一本釣りで有名な大間らしく、マグロのモニュメントが設置してあり、早速撮影。しかしここはなんと風の強いことか。風に逆らって歩こうとすると、吹き飛ばされてしまうほどだ。それに潮風だからか風もかなり冷たい!長居することもできず早々と立ち去る。その後大間の市街へ出てマグロ丼屋を探すが、残念ながら見つからず。
 
名物、いかすみラーメン いかすみラーメン
今来た道を戻り、今度は露天風呂のある奥薬研温泉を目指す。その前にそろそろ腹ごしらえをしないと...、結局大間、風間浦あたりではマグロ丼を扱っているところを探すことができず断念。ガイドブックに載ってた下風呂温泉にある食堂に寄ることにした。ここにはJRのパンフレットで見て印象的だったいかすみラーメンがあるということで早速注文。なるほど、麺はいかすみを使っているので真っ黒であった。お味のほうは...麺は特にいかすみの味はしなかったのだが、なかなかうまい!つゆも濃い塩味で味わいがあったと思う。
 
下風呂温泉。公衆は「大湯」と「新湯」がある 下風呂温泉をハシゴ
さて、これから奥薬研温泉に向かうにはちょっと時間がキビシイ。17時半までに車を返すとなると温泉にはせいぜい15分程度しか浸かれないであろう。せっかく下風呂温泉に寄ったので、ここにある公衆温泉に浸かることにした。公衆温泉には大湯、新湯の2つがあり、どちらも効能が違うということだったので両方入って比べることに。しかしどちらの湯も熱い!大湯はぬるめ、熱めとあったが、熱めはとてもじゃないが足ですら入れられないほど...。だが硫黄の香りがかなり濃く、体にはよさそうな感じであった。大湯の洗い場が趣深い板張りの床であったことも付け加えておく。また、近くには未成線・大間鉄道の築堤も残っている。
 
むつ市の中心部にある「まさかりプラザ」で買い物 ラストスパート、むつ市街へ
温泉に浸かった後、思ったより時間が余っていたので、のんびりと大湊へ戻ることにする。途中、去年廃線となった下北交通の大畑、田名部両駅に寄ったが、どちらの駅舎ともバスの待合室として健在だったのはうれしい限り。旧田名部駅近くの「まさかりプラザ」では、下北の名産品、土産などを多数扱っており、ここで商品を見ながら土産を購入することにした。帰りに下北駅に立ち寄った後、大湊へ。車を返却し、近くのスーパーでまた?ビールと串揚げを購入。駅待合室で列車が発車するまで飲んでしまった...。
 
ご存じ八戸名物駅弁「小唄寿司」 八戸ではもちろん...
大湊線車内は100%ほどの乗車率。野辺地まで1時間ほどあるのでここでも酒盛り。しかし自分でも驚くほど飲んでいるなぁと思う。ほろ酔い気分で野辺地到着。わずか3分の乗り換えで白鳥号乗車。結構せわしい上飲み過ぎて?ふらふらである。白鳥車内では爆睡。気が付いたらもう八戸である。ここも乗り換えはわずか9分!まだ夕食を食べていなかったので、売店であわてて駅弁を購入。駅弁は軒並み売り切れていたが、目当ての小唄寿司は沢山残っておりホッと一息であった。新幹線に乗り込みさっそく弁当をオープン。盛岡で再び乗り換えなければいけなかったので、慌てて食べる羽目になってしまった。
 
盛岡ではやて、こまちが併結 はやて→こまち乗り換え
盛岡でははやて車両からこまち車両へと乗り換える。こまちは1ヶ月前に予約していたものの、はやては八戸→東京通しが満席で予約できなかったため、やむなく指定券2枚を併用することとなってしまった。はやて4号車、こまち16号車...。この移動は飲んでる私たちにとってはかなりツライものであったが、なんとか無事乗り移ることができた。この後は終点、東京まで再び爆睡だったのは言うまでもない...!


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