北海道・東北周遊、そば&桜を楽しむ
(2003.4.12〜4.17)

 
4.12
秋葉原−(総武線)−御茶ノ水−(中央線快速)−新宿−(快速ムーンライトえちご号)−
4.13 −(快速ムーンライトえちご号)−新潟−(白新・羽越線快速)−村上−(羽越線)−勝木−(羽越線)−今川−(羽越線)−あつみ温泉−(バス)−あつみ温泉センター−(バス)−五十川−(羽越線)−桑川−(快速きらきらうえつ号)−酒田−(羽越線)−遊佐−(特急いなほ3号)−羽後本荘−(徒歩)−本荘公園−(徒歩)−羽後本荘−(羽越線)−秋田−(奥羽線)−弘前−(奥羽線)−大釈迦−(奥羽線)−川部−(奥羽線)−青森−(急行はまなす号)−
4.14 −(急行はまなす号)−千歳=千歳東IC=(道東自動車道)=夕張IC=十三里=新夕張−(石勝線)−−(石勝線)−新夕張=沼ノ沢=南清水沢=清水沢−(石勝線)−鹿ノ谷=夕張=古山=由仁−(室蘭線)−栗山=栗丘=栗沢=志文=南幌温泉=南幌=晩翠=北海道医療大学−(札沼線)−石狩金沢=本中小屋=中小屋=月ヶ岡=知来乙=南下徳富=中徳富=上徳富=石狩追分=北一己=神居古潭=西神楽−(富良野線)−西瑞穂=美瑛=富良野
4.15 富良野=北美瑛=西御料−(富良野線)−緑が丘=永山=北永山=南比布=北比布=和寒−(快速なよろ1号)−剣淵=士別=下士別=添牛内=政和=政和温泉=幌加内=旭川−(L特急スーパーホワイトアロー26号)−札幌−(函館線)−白石−(函館線)−大麻−(函館線)−札幌
4.16 札幌=札幌北IC=(札樽自動車道)=朝里IC=余市=銀山=小沢=幌似=岩内=比羅夫=昆布=蘭越=目名=熱郛=黒松内=蕨岱=二股=旭浜=礼文−(室蘭線)−小幌−(室蘭線)−礼文=大岸=豊浦=洞爺=有珠=長和=北舟岡=稀府=黄金=本輪西=登別=登別東IC=(道央自動車道)=北郷IC=札幌−(函館線)−新札幌−(快速エアポート207号)−札幌急行はまなす号)−
4.17 −(急行はまなす号)−青森−(奥羽線)−弘前−(奥羽線)−早口−(奥羽線快速)−鷹ノ巣−(急行もりよし1号)−角館−(徒歩)−角館市内観光(武家屋敷・上檜木内川)−(徒歩)−角館−(特急こまち9号)−大曲−(奥羽線)−新庄−(特急つばさ122号)−天童−(奥羽線)−北山形−(左沢線)−寒河江−(タクシー)−高嶋温泉−(バス)−山交ビル−(徒歩)−霞城公園−(徒歩)−山形−(快速仙山22号)−仙台−(特急やまびこ72号)−東京−(山手線)−品川
  

ムーンライトえちご号 激安!北海道&東日本パス利用
ここのところの北海道旅行は、往復飛行機が当たり前だったのだが、今回は期間限定で5日間、JR北海道+東日本管内の普通列車(急行はまなすも可)が乗り放題の「北海道東日本パス」なるものが1万円で売り出されたので、この安いチケットを使わない手はない!ということで急遽計画を立てた。往復普通列車はかなり辛いだろうと予想したけれど、東北地方には魅力的な観光地が沢山あるだろうし、途中下車しながらのんびり移動すれば飽きないだろうと半ば開き直っていた。職場の飲み会を途中で抜けだし、新宿発の夜行列車「ムーンライトえちご」に乗車。ギリギリ間に合ってホッと一息。車両は165系から485系に変わっており、残念ながら以前より乗り心地が悪くなったような気がした。
 
あつみ温泉の公衆浴場 朝風呂ですっきり
朝5時前に新潟に到着、すぐさま隣の列車に乗り継ぐがこの列車が127系ロングシート車...。長旅をする者にとってこの車はかなりつらいものがある。しかしまだ旅は始まったばかり、そんなことは言ってはいられない。気晴らしに勝木、今川と途中下車しながら最初の目的地、あつみ温泉へ。駅から温泉街へは駅前からバスに乗って約10分ほどであった。まずはこの温泉の名物、朝市を覗こうと思ったが、どうやら8時半までのようで、私の到着した8時40分にはすでに片づけをしていた...。気を取り直して温泉街の公衆浴場を探し入浴する。どうやら無人の公衆浴場らしく、料金箱にお金を入れ入浴するシステム。別に払わなくても入れそうだが、200円ほど入れてくださいと注意書きがあり、その通り投入する。湯船はそれほど広くはなかったが、お湯は熱めで朝風呂にしては丁度いい感じであった。湯上がり後バスの時間まで余裕があったので温泉街を散策。川沿いに並ぶ桜はまだ咲いていないようであった。
 
府屋駅に停車する「きらきらうえつ」号 きらきらうえつ乗車
バスで五十川という駅へ向かい、さらに夕日がきれいに見えることで定評、笹川流れの最寄り駅桑川へ戻る。ここからリゾートトレイン「きらきらうえつ」に乗車することにする。先月乗った「きらきらみちのく」の兄貴分ともいえる列車で、新潟−酒田を結んでいる。車内には茶室や売店を備えており、また広い窓からは日本海の雄大な景色を望めるということで定評ある列車だ。当日はシーズンオフということもあってか50%を割る乗車率だったが、逆にあまり騒がしいと言うこともなく、車内でのんびりくつろげたことは幸いであった。
 
きらきらうえつの売店で購入した弁当 早速売店で弁当購入
乗車後、すぐに売店に立ちより、弁当と地ビールを購入した。オリジナルの「きらきらうえつ弁当」はどうやら酒田発の列車しか売っていないらしく、仕方なく「焼鮭弁当」を購入。遅い朝飯となった。浜辺にうち寄せる激しい波と沿線に広がる奇岩の数々をのんびり眺めていると、あっという間に酒田に到着してしまった。この後、遊佐まで普通列車を利用、接続が悪いため羽後本荘までは別料金を支払って「いなほ」号を利用することとなった。
 
本荘公園には桜がない... 桜の名所、本荘公園
昼近くに羽後本荘に到着した。ここでは2時間ほどあったので町中をぶらつくこととする。特に名所があるといったわけではないのだが、今の時期、駅から徒歩15分ほどの本荘公園では桜が満開になると美しいという情報を事前に仕入れていたので、早速出発。現地につくと毎年恒例らしい「さくらまつり」が開催され、地元の人々でにぎわっていた。さぞかし桜...と思ったらまだつぼみの状態で、咲くというには到底及ばない。公園の中を一周したが、桜の花は全く咲いていないようだ。今年の開花は例年に比べ遅れているのだろうか...。重い足取りで駅へ戻ることになってしまった。
 
はまなす号はガラガラ。 ひたすら北上。道内へは夜行列車で
羽後本荘からは先を急ぐことにする。というのも、今晩は青森発の夜行列車「はまなす」で道内入りすることになっていたからである。秋田−青森間だけでも普通列車で3時間近くかかるのであるから、これから先かなりきついことが予想されるであろう。おまけに車両もまず間違いなくロングシートの701系...。弘前で小休止し、なんとか我慢の末青森駅に到着。少し早めに到着し、夜行列車の席を確保しようと考えたのだが、その心配に及ばずかなりガラガラで、1人4席確保しても大丈夫なくらいであった。シーズンオフはこんなもんなのだろうか、とちょっと心配になってしまうほどであった。前もって売店で購入したビールを飲むとあっという間に眠りに落ちた。
 
始発兼終電!楓駅に停車する列車 1日1往復!?
翌朝、終点の札幌までは行かず、千歳で下車することにする。というのも、ここまで北海道在住の友人Y君が車で迎えに来てくれているからである。朝早くから申し訳なかったのだが、それには理由があったのだ。というのも、1日朝の1往復しか列車が走らない区間があり、お互いその列車に乗ってみたいと意見が一致したのである。それは石勝線の新夕張−楓間。楓駅はこの1往復しか列車が停車しない。何のための駅なんだか理解しがたいが、それだけ利用者がいないのだろうか...。いや、これでは利用者がいても利用できない!案の定、下り列車の利用客は私たち以外0、折り返しは近くに住むおばさん1人のみ。これでは廃止されるのも時間の問題のような気がする。楓駅前はアパートがならび、人の気配がないというわけではないのだが...。
 
夕張の街並み。映画の看板が目を引く。 活気を取り戻す夕張の町
再び新夕張の駅へ戻り、車で夕張の町をめざす。朝早いので観光地巡りはちょっと難しいようであったので、町中の商店街をぶらつくことにする。以前来たときは寂れた炭坑町を象徴するような、雰囲気的にもかなりうらぶれた様相であったが、気のせいか昔より活気があるような気がした。というのも各商店の壁には色とりどり、昔懐かしい映画の宣伝看板が掲げられていたからである。そう、夕張は2月に開催される「夕張映画祭」の時期には多くの観光客でごったがえす。それに合わせて映画の看板を設置したのであろうが、映画祭終了後もそのままにしてあるのだろう。映画好きの私としては、その1つ1つを見ていても飽きたらず、ぜひ今度祭りの時に一度足を運んでみたいものだ、と思ってしまった。
 
南幌温泉 南幌の温泉へ
夕張からは進路を西に変え、炭坑でにぎわった由仁、栗山あたりの町を通り抜ける。そろそろ温泉に入ろうかという話になり、由仁、長沼と多数ある温泉の中から南幌という温泉を目指すことにした。あまり聞き慣れない地名であったが、逆に何か新しい発見があるかもということで早速向かう。温泉の施設はかなり新しいもので、湯船も2つに分けられているようだ。今回は露天風呂のある方へは向かわず、お湯の成分が濃いことで定評な内湯に浸かることにした。茶褐色のお湯はかなりしょっぱく、かなりお湯の成分が濃いことを実感した。
 
南幌名物「キャベツ天丼」 南幌はキャベツの町
温泉から上がって、すぐ脇にあったレストランで食事をとることにする。ふとメニューを見ると「南幌名物キャベツ天丼」というものがあるではないが。おまけに「量が多いので2人以上で注文してください」という注意書きもある。2人とも興味をもち、早速注文。もちろんお互い腹が減っていたので1人1つ注文!で、出てきたのが丼にキャベツの固まりが3つ刺さった!ものが出てきて驚き!これは果たしてどうやって食べればいいのか。とりあえず2つのキャベツの固まりを丼からずらして、1つずつ食べることにした。確かに新鮮なキャベツはうまいのだが、これは1固まりで十分すぎるくらい。2つ目からはかなり飽きてきて、3つ目はよく食べられたなという感じ。キャベツに紛れたように1匹海老が紛れ込んでいたが、それに気が付くのが遅く味わう暇もなかった。しかしなんとか完食!デザートにはキャベツジェラートを...。この後しばらくキャベツを見たくもなかったのは言うまでもない。
 
夕張鉄道の思い出の品 南幌町郷土資料館にはなんと!
温泉の帰り、近くに鉄道の保存車両らしきものを発見。カバーが被さっていたのでなんだか解らなかったが、そういえばこの辺り昔鉄道が走っていたというのを何かの本で見たことがある。地図を見ると、碁盤状の街並みが続く中を不自然に横切る農道があるではないか。ということでその道をたどってみると期待通り?旧夕張鉄道の南幌駅跡にたどりついた。まさかこんなところにも駅があったとは!おまけに近くの郷土資料館にはその当時の品物が数多く展示されており、再び驚いた。どうやらこの鉄道は昭和50年頃に廃止されたようであった。
 
またまた富良野で山賊鍋(写真は煮える前のもの) 富良野ではまたまた...
南幌の街をのんびり回ったおかげであっという間に時間が過ぎてしまった。その後野幌、石狩月形、新十津川、神居古潭とまわるとあっという間に日が暮れ、そのまま富良野へ戻ることとなった。晩飯兼飲みはいつものお店、富良野駅近くの「くまげら」へ。毎回注文する「山賊鍋」を今回も注文。ビールを飲みながらこれをつまむと本当に満足する。今回も案の定飲み過ぎ、食べ過ぎてしまい、友人宅に戻った記憶も定かではないほどであった...。
 
旧深名線政和駅舎 翌日はのんびり
翌日はのんびり起床。8時過ぎに友人の車で出発する。今日の予定は特に決めてはいなかったが、名寄近くまで行って、旧深名線沿いを戻っておしまい、という感じで回れたらなぁなんて考えていた。予定通り美瑛、旭川、和寒、士別とまわり、昼近くには旧深名線沿線の添牛内に到着。途中立ち寄った政和には、深名線の駅であった政和駅の建物が現在も残っていた。駅前の商店主に聞くと、改装してライダーハウスにする予定もあるという。形はどうであれ、これからもずっと残って欲しいものだ。
 
政和温泉ルオント 政和温泉へ
政和から少し南に行った道の駅併設「政和温泉ルオント」に立ち寄ることにする。政和温泉といえばお湯が枯れて廃業になったと聞いていたが、再び発掘した結果、またお湯がでたので温泉施設を新設したという。なるほど期待していたのと大きく違った、きれいな建物が建っていてこれは期待できる。こちらの温泉には庭園風呂と銘打った露天風呂があり、こちらのお湯につかってのんびりすることができた。庭園というか、まだこの辺り積雪が1m以上あり、時季外れの思わぬ雪見風呂となったわけである。
 
幌加内そばを食す
幌加内といえば有名なのが「幌加内そば」夏ともなると見渡す限りの蕎麦畑が広がる光景が見られるようである。さすがに雪深い今の時期それを想像するのは難しいが...。ここ政和温泉のレストランでももちろん幌加内そばのメニューが揃っていた。メニューを見て、なっとそば丼に決定。器にそばと納豆、天かすなどの具が盛りつけられ、つゆをそのままかけかき混ぜて食べるという。なるほど、蕎麦はコシがあってこれはうまい!腹が減っていたと言うこともあるが、あっという間に平らげてしまった。もちろんデザートはそばアイス...どこにでも名物アイスってあるんですなぁ...。
 
深名線資料館 幌加内にも資料館が!
政和を後にし、幌加内の中心街に向かう。新装成った幌加内バスターミナルの2階がどうやら深名線記念館らしいということある。かなり大きな建物の2階に上がると、なるほどかなり広い1室には深名線の思い出の品々が数多く展示されていた。まだ廃止され間もないためか、メモリアルビデオの上映なんていうのもあった。ちなみに幌加内の駅舎もつい最近まで残っていたようだが、残念ながら焼失してしまったとのこと。この後バイパスで旭川に向かい、ここで友人Y君と別れ、特急列車で札幌に向かった。
 
善家の「辛みそラーメン」 もちろん札幌ではラーメンを
札幌に到着し、予約してあった札幌駅前の東横インにチェックイン。どうやら開業間もないらしく、4000円を割る特別価格もいいのだが、ホテル内の設備には目を見張るものがあった...。フロントの前に無料のインターネットコーナーがあるのもならではのこと。もちろん室内もきれいだし、これはのんびり過ごすことができそうだ。夜飯は適当にラーメン屋を探し入店する。店の雰囲気が気に入り「善家」というラーメン屋に入店。かなり強面な店員さんがいたのがちょっと。名物の「辛みそラーメン」を注文。味はまあまあだったがつゆがちょっと薄かったか!?
 
札幌でレンタカー「ヴィッツ」を借りる 翌日はレンタカーで
札幌のホテルでのんびりし、翌日は8時頃から札幌駅の駅レンタカーを借り、道南方面へ向かうことに。札幌市内は朝のラッシュと言うこともあり、市街地を抜け出すのに一苦労であったが、高速に乗ってからはすいすいと進むことができた。そのまま小樽まで高速に乗り、途中余市、小沢、幌似と小規模な街に立ち寄る。途中通過した幌似には、旧岩内線で使っていたと思われる駅舎が現存し、資料館となっていた。
 
岩内の寿司屋にて 岩内、魚介類の宝庫
本来は車でそのまま長万部に直行しようと思っていたので、岩内に立ち寄ったのは完全な道草?であった。せっかく北海道に来たのだから、海の近い街で寿司を食べたいと思っていたからである。まずは観光案内所で寿司屋マップをもらう。それをみるとここから1分とかからないところに寿司屋があるようなので、早速その店に入ることにする。かなり迷ったが、上寿司を注文。10巻お吸い物付きで1600円也!雲丹やイクラ、アワビなどもあり、かなりお買い得ではないかと思った。もちろん味のほうは合格点!
 
秘境、小幌駅 秘境、小幌駅へ
再び国道5号線沿いに戻り、ニセコ、目名、黒松内と小さな街を抜けていく。そして礼文という駅の前に車を止め、前から行ってみたかった「小幌」という駅に立ち寄る。ここはなんと車では行くことができないという秘境の地である。駅の両脇をトンネルに挟まれ、駅前から延びる獣道は遥か崖下の海岸にしか行けない...そんなところらしい。なるほど実際降りてみると周りは自然の宝庫、列車が出ると近くの海岸の波の音しか聞こえない。時間はわずかであったが、この秘境の地で都会の喧噪を忘れのんびりとくつろぐことができたような気がする。こんな辺境でも利用客がいるようで、帰りの列車では釣り客と思われる老人2人も同じ列車に乗り合わせることに。
 
新札幌では海鮮ラーメンを 締めもラーメンで
そんなこんなであっという間に時間が過ぎ、夕方にはまだ登別という有様であった。虎杖浜の温泉でのんびりして帰ろうと思っていたが、とてもでないけどレンタカーの返却時刻20時までには間に合いそうにない。泣く泣く諦め、登別から札幌まで高速を使うことにする。なんとか返却時間5分前には札幌に到着し、ギリギリセーフといったところか。結局食事も温泉も回ることができなかったので、夜行列車出発までの時間、新札幌まで出向き、駅前に天然温泉に入った後、いつも行くラーメン屋「華龍」で海鮮ラーメンを食べて我慢することにした。22時発のはまなすは札幌から乗車。気のせいか下りより混んでいるような気がしたが、千歳、苫小牧でほとんど下車。どうやら通勤客がかなり混じっていたようである。おかげで復路も車内でくつろげて助かった。
 
急行もりよし号 秋田内陸縦貫鉄道乗車
翌日は早朝に青森着。弘前で乗り継いで早口で途中下車。散策後鷹ノ巣へ向かう。ここからは行きと経路を変えるべく、秋田内陸縦貫鉄道の急行に乗車する。ちょうど急行もりよし号とうまく接続したので乗ることにした。車内は客が3,4人とかなり閑散としている。にもかかわらず女性乗務員が車販してきたのには驚いた。さすがに急行なだけある。山深いマタギの里、阿仁合を抜け、2時間弱で角館の到着した。
 
角館・武家屋敷のしだれ桜 角館の街を散策する
今までパンフレットやポスターを見て絶対行きたいと思っていた角館にやっと来ることができた。ちょうど時期的に桜が咲いているか、と期待したが、先週の本荘の様子だとあまり期待はもたないほうがいいかな...と思いいってみるとやはり桜はまだのようであった。ポスターでおなじみの武家屋敷通りのしだれ桜も、つぼみはもっているものの開花にはほど遠いといった感じであった。残念!仕方なく街角のお店で名物「桜ソフト」を食べのんびり武家屋敷を見ながら散策するとしよう。
 
檜木内川堤の桜並木 檜木内川堤の桜はまだ...
さらに、檜木内川沿いの2kmに渡る桜並木も、開花にはまだまだといった感じ。きっと開花することにはすばらしい景色が広がるであろうと想像はできるのであるが...。まあ楽しみは次回にとっておくとしよう。天気もよく暖かいので川べりに座ってしばらくのんびりすることにする。観光客は武家屋敷のほうにはかなりいたが、こちらにはどうやら来ていないようで。おかげでのんびりすることができた。
 
角館名物、菊蔵そば 角館名物、菊蔵そば
ちょうど昼時だったので何か食べたいと思いいろいろ探してみる。行きに通った「菊蔵そば」の店がとても気になったので、こちらに立ち寄ってみる。地酒はどうやら1合売りで、さすがに昼からそんなに飲むことはできないので蕎麦だけで我慢する。メニューを見ると、どうやら20食限定のつなぎを使わない田沢湖産地、北浦天そばというのがあったので迷わず注文。板のような大きな器にそばが入ってきたのを見て圧巻!そばもなかなかの味で、天ぷらの揚がり具合もかなりのもの。すっかり満足してしまった。
 
山形新幹線つばさ 新幹線でショートカット
角館の街を満喫した後、南下することにする。予定では花巻の温泉に向かおうと思っていたが、急遽変更し、新幹線、普通列車を乗り継いで山形方面へ向かうことにする。理由は後々解るであろう。途中普通列車の接続が悪いところがあるので、角館−大曲、新庄−天童間を新幹線を利用しショートカットすることに。短い時間ではあるが、多少はくつろぐことができたかと思う。やっぱりすべて普通列車だけだと辛いっすね...。
 
寒河江市内、高嶋温泉 寒河江の駅前温泉へ
北山形で左沢線に乗り換え、寒河江へ向かうことにする。この線に乗るのはかれこれ15年ぶりくらいか。リフレッシュ工事のおかげでだいぶ沿線施設がきれいになったような気がする。下車した寒河江もいつの間にか立派な橋上駅舎になっていた...。寒河江駅前には温泉を見つけることができなかったので、タクシーで1駅戻り南寒河江駅前の高嶋温泉に立ち寄ることにする。周囲は住宅地で全く温泉地という感じはしないが、旅館の風呂場には泉質など掲げてあり、正真正銘の温泉である。湯船は小さかったが、旅の疲れをとるには十分であった。
 
山形、霞城公園の夜桜 山形・霞城公園の夜桜
温泉でのんびりの後、バスで山形へ戻る。そう、なぜ山形へ来たかというと、これだけ桜を見に来て、まだ1度も開花した桜を見ていなかったからである。ニュースなどで仙台では開花宣言、ということを聞いていたので、むろん山形は開花しているだろうと予想していた。果たしてどこで見るか考えたが、たまたま帰りの電車内で山形駅近くの霞城公園でライトアップされた桜が見られる旨のポスターを発見!いざ行ってみるとちょうど城壁の前の桜が満開、それらが明るくライトアップされ、お堀の水面に映る桜と相まってとても鮮やかであった。一目見ようとかなりの地元住民でごったかえし、公園内は大変なことになっていたが...。
 
新幹線車内では前沢牛弁当を なんとか弁当にありつけた!
夜桜を見てすっかり満足。あとは帰るだけである。仙台から新幹線の指定席券を持っていたので、仙山線で仙台へ移動。仙台駅で名物牛タン弁当でも買い込んで乗ろうとしたがあいにく弁当屋はすべてクローズ...。最後の車販に望みをかける。ちょうど1つだけ前沢牛弁当が残っていたので迷わず購入!腹が減っていたこともあるだろうが、この弁当はかなりうまかったような気がした。最後に仕上げのビールを飲み、うとうとしているとあっという間に東京に到着。最後は急ぎの旅となってしまったためか、家に帰ると疲れがドッとでたような気がした。


旅行記録 目次へ