能登半島一周ドライブ
(2003.5.10〜5.14)

 
5.10
浦賀=逗子IC=(横浜横須賀道路)=狩場IC=(横浜新道)=新保土ヶ谷IC=(保土ヶ谷バイパス)=横浜町田IC=(八王子バイパス)=八王子IC=(中央自動車道)=大月IC=初狩=笹子=甲斐大和=勝沼ぶどう郷=塩山=東山梨=春日居町=長坂=長坂IC=(中央自動車道)=諏訪湖SA=(中央自動車道)=岡谷IC=岡谷=川岸−(中央線)−辰野−(中央線)−川岸=信濃川島=小野=広丘=村井=南松本=松本IC=(長野自動車道)=梓川SA
5.11 梓川SA=(中央自動車道)=豊科IC=豊科=南豊科=中萱=一日市場=梓橋=島高松=島内=北松本=松本−(大糸線)−梓橋−(大糸線)−松本−(松本電鉄)−−(松本電鉄)−松本=田沢=柏矢町=穂高−(大糸線)−有明−(大糸線)−穂高=有明=安曇追分=細野=北細野=信濃松川=安曇沓掛=信濃常盤=南大町=信濃大町=北大町=信濃木崎=稲尾=海ノ口=簗場=ヤナバスキー場前=南神城=神城=飯森=白馬=信濃森上=白馬大池=南小谷=千国=中土=平岩=小滝=根知=頸城大野=姫川=青海=親不知=親不知ピアパーク=市振=越中宮崎=泊=内山=音沢=宇奈月−(黒部峡谷鉄道)−猫又−(黒部峡谷鉄道)−宇奈月=愛本=生地=黒部=越中中川−(氷見線)−能町−(氷見線)−越中中川=伏木=越中国分=七尾=和倉温泉=和倉温泉総湯=上棚矢駄IC=(能登道路)=徳田大津IC=(能登道路)=西山PA
5.12 西山PA=(能登道路)=柳田IC=羽咋=千路=金丸=能登部=良川=能登二宮=徳田=七尾=和倉温泉=田鶴浜=笠師保=能登中島=西岸=能登中島=能登鹿島=穴水=中居=比良=鹿波=甲=前波=鵜川=七見=矢波=松波=恋路=恋路海岸珠洲−(のと鉄道)−蛸島−(のと鉄道)−珠洲=正院=禄剛崎灯台白米千枚田輪島(キリコ会館・漆芸会館・ふらっと訪夢見学)=能登市ノ瀬=能登三井=機具岩巌門=三明=気多大社=千里浜(なぎさドライブウェイ)=南羽咋=敷浪=宝達=免田=高松=横山=宇野気=能瀬=本津幡=中津幡=津幡=森本=近江町市場金沢片町
5.13 金沢片町=野町=西泉=西金沢=野々市=松任=加賀笠間=美川−(北陸線)−小舞子−(北陸線)−美川=寺井=明峰=小松=鵜川遊泉寺=加賀一の宮=鶴来=兼六園大野もろみ蔵=金沢=石動=福岡=西高岡=二塚=林=戸出=油田=チューリップ公園=砺波=東野尻=高儀=福野=東石黒=福光=城端=福光−(城端線)−越中山田−(城端線)−福光=福光IC=(東海北陸自動車道)=五箇山IC=菅沼合掌造り集落=五箇山IC=(東海北陸自動車道)=白川郷IC=荘川IC=(東海北陸自動車道)=飛騨清見IC=杉崎=飛騨細江=新穂高温泉=新島々=波田−(松本電鉄)−下島−(徒歩)−波田=諏訪IC=(中央自動車道)=八ヶ岳PA
5.14 八ヶ岳PA=(中央自動車道)=大月IC=猿橋=鳥沢=梁川=四方津=上野原=藤野=相模湖=相模湖IC=(中央自動車道)=高井戸IC=品川
  

勝沼ぶどう郷駅構内のワインセラーにて 行く機会の無かった能登へ
5月中旬、休暇調整で4連休が取れたので、これを利用しない手はないということで早速行き先を考える。時期を考えると車で行くのもいいかも、それなら車でなら回りやすいところへ!と考え、今までなかなか行く機会のなかった能登半島を一周することがメインの旅行を企画。夜勤明けで実家に帰り、小休止の後早速出発した。この日は疲労もあり、あまり忙しいスケジュールにするのも何なのでのんびり進むことにした。途中勝沼ではうまそうなワインを購入。車なので飲むわけにはいかないが、家に帰ったらゆっくり飲むか...。
 
諏訪湖ハイウェイ温泉 なんとSAに温泉!?
途中大月〜長坂を一般道で走ったが、そうのんびりもしていられない。長坂から岡谷までは中央道を利用することにする。途中諏訪湖SAに立ちよりのんびりしようと思ったら、なんとハイウェイ温泉なるものがあるではないか!迷わず入浴。しかし湯船が狭く、おまけに子供が騒いでのんびりするどころではなかった。温泉から望む諏訪湖の夜景は素晴らしかったのだが...。空いていればのんびりできること間違いなしの温泉であろう。
 
ワカサギ定食 名物のワカサギを食す
諏訪湖SA内には比較的大きなレストランもあったので、ここでついでに晩飯を食べることにした。もちろん諏訪湖の名物を探すことに。するとワカサギ定食なるものを発見。ボリュームもありそうだし、値段も手頃なのでこれを食べることに。カラッと揚がったワカサギがなかなかの味で、あっという間に平らげてしまった。SAのレストランと言えども侮れないといったところか。この日は岡谷まで高速、穂高から再び高速に乗り、途中の梓川SAに車を止め車中泊とする。相変わらずボンビーな旅行行程で恥ずかしいっす...。
 
親不知の名物「タラ汁」 国道148号を北上、日本海へ
翌朝は松本を出発、国道148号、大糸線沿いを北上する。青木湖、栂池、白馬、五竜などなどスキーヤーにはおなじみの場所を通り抜ける。スキーシーズンも終了しており、GW直後とあってか、休日にもかかわらず道路も空いており、町中も閑散としている。天気が良ければ白馬岳を眺めながら気分爽快運転できたのだが、あいにくの曇天、途中雨がぱらつくなどハッキリしない天候でちょっと残念...。意外と時間がかからず、昼前には糸魚川に到着。天険で有名な親不知海岸へ向かい、ここで名物のタラ汁定食を食べた。これがまたボリュームありすぎ...。朝食べなかった空腹分を一気に満たしてくれた。タラの骨を取りながら食べなければならなかったのでかなり面倒だったが。
 
黒薙駅を出るトロッコ列車 黒部峡谷のトロッコ列車
今晩は七尾まで向かう予定だが、それまでだいぶ時間があるようだ。ちょっと寄り道して宇奈月温泉に向かうことにする。宇奈月といえばトロッコ列車。新緑のこの季節、観光するにはベストシーズンであろう。予想通り、平日の午後にも関わらずトロッコ列車は満員!普通車両(オープンデッキ)のチケットを買い乗車する。なんとか渓谷を見るにいいポジションの席が取れた。それにしても天気が悪いというのになんでこんなに混んでいるのだろう...。それも乗ってみると納得する。黒部峡谷の大自然の中を進むと景色の壮大さに驚きの連続!この時期は途中の猫又駅までで折り返し乗車のみの扱いであったが、それでも往復約100分間、のんびり車窓を楽しむには十分な時間であった。
 
和倉温泉「総湯」 能登の名湯、和倉温泉へ
黒部の大自然を堪能した後、さらに西へ向かうことにする。富山、高岡、氷見と経由すると周りはすでに暗くなっていた。だが七尾で休むにはまだ時間が早い。そこでまだ行ったことのなかった北陸の名湯、和倉温泉へ立ち寄ることにする。露天風呂やジャグジーなどの揃った公衆浴場「総湯」があるという情報をキャッチ、さっそく向かうことにする。閉館が22時、到着が21時すぎだったが、結構な混雑具合だ。ホテルや旅館の宿泊者も利用しているのだろうか?混んでいるだけあって、露天風呂をはじめとした温泉施設はなかなかのものであった。玄関前にも温泉が湯気を立てて湧いており、飲泉もできるようである。
 
8番ラーメンの「味噌野菜チャーシュー」 8番ラーメン
そういえば今晩はまだ食事を取っていない...。時間は21時を過ぎているし、食堂もほとんどが閉店しているだろうなぁ、と思っていた。ふと、奥さんの実家が北陸という職場の先輩Iさんが言っていた「8番ラーメンがおいしいよ!」という言葉を思い出した。どういうお店かわからなかったが、チェーン店とのことだったので、もしかしたら七尾にもあるかもしれない!ということで電話帳で調べると2軒もありました。早速国道沿いの店舗へ向かい注文。野菜チャーシューの味噌を頼んだが、これがとっても美味!とくにとろけるようチャーシューが何とも言えない味で、一発で気に入ってしまった。ちなみにこのお店、北陸の人はまず知らない人がいないほど有名とか!?この日はすでに温泉に入ってしまったので、七尾の健康ランド泊をやめ、西山PAで昨日に引き続く車中泊...。
 
恋路海岸の「幸せの鐘」 海岸沿いを走りながら
翌朝は羽咋をスタート、再び和倉を通り、穴水、鵜川と走り抜ける。途中鹿波、甲という小集落を通るべく国道から外れたが、このあたりの海岸と田園の風景がまたすごく懐かしいような、古き良き時代を思わせるようなのんびりとしたものとても印象的であった。松波駅で大昔ブームとなった「恋路行き切符」を購入し、その行き先である恋路海岸にも立ち寄ることに。まだ朝早いのでもちろん観光客の姿はない。そこには2人で鳴らすと幸せになれるという「幸せの鐘」が!これを一人で鳴らしてもどうしようもないだろう、と思い、眺めるだけで即退散した。あー寂しい...。
 
禄剛崎灯台からの眺め 能登半島最北端到着!
再び能登の最果てを目指し、珠洲、蛸島と進むことにする。珠洲では超ローカル線「のと鉄道」で終点の蛸島まで往復し小休止。さらに北上してようやく能登半島の最北端、狼煙(のろし)に到着した。ここに車を止め、徒歩10分ほどの禄剛崎灯台を目指す。坂道を上るとほどなく灯台に到着!ようやく最北端だ。ここまでの道のりはかなり長かった。だが灯台にあった距離指示板に「東京306km」とある。直線距離だと意外と短いんすねぇ。ちなみに上海やウラジオストックなんてのがあるのはご愛敬か?
 
見事な段丘、白米千枚田
狼煙を出発、曽々木海岸で奇岩などを眺めながら車は次なる目的地、白米千枚田へ。ちょうど千枚田を眺められる展望台がパーキングとなっている。これはまたすばらしい景色だ!しかし田植えの時期などは酷であろうなぁ、なんて考えてしまったが。ちょうど昼前で付近は観光客や小学校の遠足?と思われる生徒でかなり混雑していた。天気もだいぶ持ち直し、青空も伺えるほどになってホッと一息だ。
 
キリコ会館の展示物、でかい! 輪島に到着
白米千枚田を出て、まもなく輪島に到着。朝市で有名な町だがさすがにこの時間ではやっていないだろう。まずは「キリコ会館」を見学することにする。キリコとは能登地方の春秋祭りの時に担ぎ出す御神灯のことである。しかしこのキリコの大きさといったら...かなり驚きである。これを人手で担ぐのであるのだから相当大変であろう。それにも増して灯火がついたキリコの鮮やかさ、これも一見の価値があると思う。ミニチュアのキリコが土産で売っていたが、これも購入したいなぁと思ったほどだ。しばらくキリコを眺め、その脇にある漆芸会館で輪島塗の品物を眺めた後、食事にする。
 
「ふくや」の親子丼 ふくやの親子丼
輪島といえば魚介類が思い浮かぶが、それは今晩金沢の近江町市場で食べる予定にしていたので、あえてここはちがうものに。先輩Iさんからの情報で、輪島駅前の食堂「ふくや」にある親子丼がうまい!というのを事前に聞いていたので、店を探しさっそく食べてみることに。うん、聞いたとおり卵に微妙なダシの味がきいていて、おまけに多少脂がのっている鶏肉とうまくマッチしてすごくおいしい!値段もリーズナブルだしすっかり満足してしまった。地元の人の生情報はとても頼りになるものだ。
 
輪島駅のモニュメント。次はシベリア!? 元輪島駅、「ふらっと訪夢」へ
満腹の後、元のと鉄道輪島駅の跡地に建った「ふらっと訪夢」にも立ち寄ることにする。それにしても全国的に有名な輪島の街からも鉄路が消えてしまうのだから酷なものだ。車社会のこの世の中では仕方ないことなのであろうか。古い駅は取り壊され、純和風のバス待合所に立て直されたようだ。みどりの窓口は相変わらず健在のよう。建物の裏手に回ると、輪島駅を偲ぶような小さなプラットホームと駅名標。そしてのと鉄道のパネルがひっそりと展示してあった。駅の痕跡がわずかながらでも残っていて安心した。輪島からのと鉄道の廃線跡沿いを通り穴水へ、そこから富来まで地方道を通り抜ける。再び海岸線に出て世界一長いベンチ、巌門、機具岩と見て回る。このあたりの景色もなかなかいいものだ。
 
おいおい大丈夫!?なぎさハイウェイにて 砂浜道路、なぎさハイウェイへ
巌門を出る当たりで輪島の実家に帰っている先輩Iさんからメールが。どうやらなぎさハイウェイへ向かうようで、私と目的地が同じようだ。うまく落ち合えればいいが...。とりあえずなぎさハイウェイに向かうと、そこには想像を絶する光景が...。砂浜を何台もの車が一般道路を走るように通り抜けている。なんだぁここは!おそるおそる入ってみると、確かに砂浜が踏み固められ、余裕で走行することができる。こりゃおもしろい!砂浜を走っているとすれ違う車の中で指を差す人が!I先輩夫妻の車だ!無事落ち合うことができ、しばし雑談。そういえば一人旅だったので会話するのも久しぶり、ついつい話しすぎてしまった?
 
あふれんばかりの魚介類が! 加賀の台所、近江町市場へ
Iさん夫妻と別れた後、今晩の宿泊地、金沢へ向かう。とりあえず温泉に行くか、直行で金沢に行くか迷ったが、今日はかなりハードなスケジュールだったため、早めに切り上げることにする。金沢に着くとあまりの都会ぶりにビックリ!道路もかなり混んでおり走行するにも一苦労だ。結局40分近くも同じところをぐるぐる回る羽目になってしまった。ようやく落ち着き近江町市場近くの駐車場に車を止め、金沢の台所、近江町市場へ向かう。かなり規模の大きな商店がだが、魚屋の類の店は軒並み閉店。20時とあっては仕方ないか。早速ガイドブックで見た寿司屋「井ノ弥」へ向かう。あふれんばかりのネタがのった特上ちらしが名物の店である。店に入り待つこと30分。ようやくお目当てのちらしが!期待を裏切らないボリュームと味、新鮮さ。どれをとっても満点だ!酒を飲みながら..ができなかったのが唯一残念!この日は金沢片町のホテルにチェックイン。早めに休む。
 
兼六園の新緑 兼六園の新緑を眺めながら
翌朝、車で小松、鵜川遊泉寺、鶴来と軽くドライブ。午前中は金沢の言わずと知れた名所「兼六園」を訪ねることに。ちょうど新緑の時期で庭園内の緑が非常に美しかった。観光客もかなり多く、ごったがえしていたのがちょっと残念であったが...。写真などでかならずといっていいほど使われる徽軫(ことじ)灯籠の前なども団体客が多くてなかなか撮影できず。1時間弱ほど庭園内を散歩し気分転換することにする。
 
醤油の産地なので醤油ソフト!? 醤油の産地で...!
金沢を後にし、今度は内灘方面へ向かうことにする。金沢港のすぐ脇に大野という集落があるが、ここは古くから醤油や味噌の産地として有名で、今でも古い蔵が多数残っている。その蔵を公開しているところが数カ所あるが、そのうち「もろみ蔵」というところに珍しいものがあると聞き早速向かう。それはなんと「醤油ソフトクリーム」である。一瞬そんなもん食えるかと思ったが、実際食べてみるとなるほど、キャラメルのような感じの味がして結構いけるではないか!もちろんしょっぱくはありません!?お値段も200円とお手頃!
 
チューリップ公園の展望台から眺めた花壇 チューリップ公園にて
帰路、どのように帰ろうか悩んだが、とりあえず往きとは違った経路で戻ろうと考え、寄り道することに。まず高岡から南に向かい、チューリップ球根の生産日本一の街、砺波へ。ここのチューリップ公園は全国的にも有名である。残念ながらチューリップの花のピークは少し過ぎていたようで、ちょっとしおれ加減であったが、その中でも一部の花壇では丁度満開のものもあり、展望台から眺めると鮮やかなチューリップの花々で埋まっていたようにも見えた。すぐ横にあった越中ラーメンの店で遅い昼食、その後、やっぱりここにもあったか..というチューリップアイスを試食。普通のアイスじゃん、これ。
 
五箇山の合掌造り集落 合掌の里、五箇山へ
福野ICから東海北陸道に乗り、一路五箇山へワープ。五箇山、白川郷となかなか行きづらく秘境感があったが、高速道の開通により行きやすくなった。逆に今までのんびりとしていた風景が壊れてしまわないか心配ではあるが...。ここにある世界遺産、菅沼合掌造り集落を見学することに。このようなのどかな土地に普通に住民が住んでいるのがちょっと不思議のような感じがしたが、それでもこのような大自然に囲まれ生活できることに一種のあこがれも感じるような気がした。
 
新穂高の湯は月明かりに照らされているだけで真っ暗 新穂高の秘湯へ
五箇山から白川郷、荘川、清見、古川と高速道と一般道で大回り。この時期白川郷から神岡に抜ける道路が冬季通行止めとは驚いた!そのためこのような行程となってしまい大幅にタイムロスである。それでもなんとか21時前には新穂高温泉に到着することができた。最後の温泉をどこにしようか悩んだが、開放感、自然にあふれる露天風呂があるとのことでここに決定。多少寄り道になるがそうしてでも価値があるくらいの時間をこの地で過ごすことができたと思う。21時閉鎖であったが20時すぎになんとか到着。人がいないどころか照明もない!なんだかわくわくしてしまった。月明かりに照らされながら時間を気にすることなくのんびり浸かることができ、まさに旅の最後は気分最高であった。


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