冬の北海道一周旅行
(2004.1.19〜1.24)

 
1.19
亀戸−(総武緩行線)−秋葉原−(山手線)−上野−(寝台特急北斗星1号)−
1.20 −(寝台特急北斗星1号)−−(函館線)−大沼−(函館線)−仁山−(函館線)−五稜郭−(函館線)−函館=渡島大野=駒ヶ岳=東山=森=東森=尾白内=掛澗=渡島砂原=渡島沼尻=鹿部=銚子口=流山温泉=池田園=大沼公園−(特急スーパー北斗13号)−伊達紋別−(室蘭線)−崎守室蘭−(室蘭線)−母恋=御崎=輪西=東室蘭=鷲別=幌別−(室蘭線)−富浦=苫小牧西IC=(道央自動車道)=三笠IC=富良野
1.21 富良野−(富良野線)−神楽岡−(富良野線)−美瑛美瑛の丘=美馬牛=美馬牛小学校拓真館=上富良野=十勝岳温泉北の国から資料館=布部=富良野=トマム−(特急スーパーとかち12号)−南千歳−(千歳線快速)−北広島−(千歳線快速)−新札幌−(特急スーパーおおぞら12号)−札幌−(特急利尻号)−
1.22 −(特急利尻号)−稚内−(宗谷線)−抜海−(宗谷線)−南稚内−(バス)−宗谷岬−(バス)−稚内−(徒歩)−稚内公園−(徒歩)−稚内−(バス)−稚内温泉童夢−(バス)−ノシャップ岬−(バス)−稚内−(特急スーパー宗谷4号)−札幌−(地下鉄)−豊水すすきの
1.23 豊水すすきの−(地下鉄)−札幌−(函館線)−手稲−(函館線)−発寒−(徒歩)−宮の沢−(地下鉄)−発寒南−(地下鉄)−大通−(地下鉄)−学園前−(地下鉄)−豊平公園−(地下鉄)−美園−(地下鉄)−月寒中央−(地下鉄)−福住−(地下鉄)−大通−(地下鉄)−さっぽろ−(特急ニセコスキーエクスプレス4号)−余市−(徒歩)−ニッカウヰスキー資料館−(徒歩)−余市−(函館線)−小樽−(函館線快速)−南小樽−(函館線)−小樽築港−(バス)−北一硝子−(徒歩)−小樽運河−(徒歩)−小樽−(函館線快速)−札幌−(寝台特急北斗星4号)−
1.24 −(寝台特急北斗星4号)−上野−(山手線)−品川
  

久々の北斗星でのんびり旅! 久々の北斗星で出発
今回は珍しく飛行機を使わず、往復の北斗星と道内乗り放題の切符「ぐるり北海道フリー切符」を利用した。この切符は北斗星の個室(ソロ)を利用でき、35700円というから驚きだ。単純計算すれば函館往復だけでも元が取れてしまうのではないか?たまにはこういうのんびり旅もいいだろう。乗車前に職場の新年会があり、たらふく飲んでいたので乗車後まもなくして眠ってしまった。気がついたらすでに仙台...案外早いのではないか??
 
グランシャリオでのパブタイム グランシャリオにて
起きてすぐ、予約していたシャワールームでさっぱりした後、食堂車グランシャリオに向かう。ちょうどディナータイムが終わり、一般向けのパブタイムとして開放されていた。ここのディナーはかなりの高値なので、おそらくリッチな旅行でもないと使う機会はないであろう。パブタイムのメニューは多少値ははるもののそこそこの値段なので、注文によっては懐も痛まないであろう。だいぶ酒も抜けたようなので改めて飲み直し。グラスワインとつまみのピザを頼む。そういえば飲み会ではあまり食べ物を口にしなかったのでかなり空腹だ。これならコンビニで弁当でも買えばよかったと後悔...。ちなみにワインとピザで1500円也!まあ風情を味わう料と考えれば痛くないか...。
 
新装成った函館駅舎 新装された函館駅
食事後、ロビーカーでのんびり、ほどなく眠った。チケットは登別まで一応押さえていたが、翌日は疎遠になってしまっていた函館を見たかったので、(ただし函館着は4時半前と早すぎる...)森で下車することに決定。朝5時35分、定刻通り森に到着。こんな時間に下車するのはもちろん私1人くらいであろう。森からディーゼル列車で大沼、仁山、五稜郭とまわり、朝ちょうどいい時間に函館に戻る。早速新装成った駅舎を見る。まずホームから改札まで階段がないのには驚き。これは便利なこと間違いない。そして外にでると真新しい駅舎がでんと構えていた。あの赤屋根で風情のあった木造駅舎がなくなったのは寂しいが、機能的な駅舎になったことはまず評価すべきなのか。駅周辺はあまり変わっていなかったのには安心したが。
 
海の幸いっぱい!七色丼 朝市で海鮮物を食す
函館では早速目当ての朝市へ。駅脇の食堂は従来通り早朝からオープンしているようだ。その中で七色の海鮮物が乗っかっている豪華な丼が目を引いた。そのお店に早速入店!よく見ると海老、かに、甘エビ、うに、ほっき、いくら、ほたてと生きのいい海鮮物が整然とならんで乗っている。早速食べる。これはうまい!ネタがすごく新鮮に感じた。やはり海鮮は北海道が一番だと感じた。朝早いというのにあっという間に平らげ、いい腹ごしらえとなってしまった。
 
森駅の売店では名物が並ぶ。 雪中レンタカードライブ
本来ならここでレンタカーを借りるか、もし大雪ならば徒歩で函館市内を観光しようと思っていたが、天気もまあもちそうだし、雪も思ったより多くない。ので駅レンタカーを借りて森、大沼方面を観光することにした。途中新幹線駅となる予定の渡島大野や駒ヶ岳が美しく見えるという、その名も駒ヶ岳駅付近を通る。このあたりは峠越えなのでさすがに雪が多い。スタッドレスを履いてもやっぱり滑るものだ。はじめは緊張していたがだいぶ慣れたような気がした。ほどなく先ほど下車した森に到着。早朝はさすがに売店はオープンしていなかったが、この時間ならやっているようだ。迷わず名物「いかめし」を購入。まだ海鮮丼が腹の中に残っているので後で食べることにした。
 
雪の中の流山温泉。貸切でした! 雪の中の鄙びた温泉へ
森からは海岸線沿いに南へ戻ることとした。途中古い駅舎の残る渡島砂原やリゾートへの拠点、鹿部を経由して目的地、流山温泉へ到着。ここへは列車で来てみたかったが、本数がかなり少ないとのことで車で来ることとなってしまった。駅からはだいたい徒歩3分くらいだろうか。見える距離なのでアクセスは抜群であろう。入り口は雪よけのためか?石垣があって見つけるのに苦労したが、ほどなく入場。受付で入浴券を買うと(800円)うれしいことに硬券の入場券をあしらった入浴券がもらえる。なかなかうれしいサービスだ。中に入るとどうやら更衣室、浴室とも誰もいないようだ。平日昼なのでまあ仕方ないがやはり値段も影響してるのか?しかしおかげで内湯や広い露天風呂でも足を伸ばしてのんびり浸かることができ、満足であった。
 
大沼公園には白鳥やマガモが集まるスポットが 雪の大沼公園へ
風呂からあがり、レンタカー返却地の大沼公園へ向かう。まだ予定列車まで1時間以上あったので、ちょっと車を走らせ、大沼の白鳥飛来地へと向かう。車でわずか5分のところだ。なるほどここの沼は凍り付いてなく、白鳥やマガモなどが沢山集まっている。ちょっと離れると鳥たちが水面を歩いているので凍っているのだろうか?ここでのんびりとたたずんだ後、大沼公園の散策コースを散歩。やはり沼は凍り付いてワカサギ釣りやスノーバイクができるようだ。しかしながらそんな余裕はなく、この寒い中名物のワインソフトをかぶりつきながら駅へもどり、スーパー北斗に乗り込んだ。
 
旧室蘭駅舎、現在は観光案内所になっている。 今回もお世話になります
スーパー北斗を伊達紋別で乗り捨てる。そういえばこの駅は何度も通ったが降りたことはおろか立ち寄ることも皆無であった。この駅まで毎度おなじみ、富良野在住のY君に迎えに来てもらい、ここからは彼の車で周遊することとする。先日時間がなくまわれなかった室蘭周辺を見てみたかったので、途中ライトアップされた白鳥大橋を渡り室蘭市街へ。しかし日が落ちるのが早く、すでに周囲は真っ暗。文化財にも指定されている旧室蘭駅にも立ち寄ったが、ライトアップはされているものの観光案内所はすでに閉まっていたようだ。この後、岩見沢の温泉に立ち寄る予定であったが、途中風雪のため高速道が通行止めとなり、一般道を利用したためかなりロスタイムとなり、直行で富良野に向かうことに。それでも富良野着は夜11時過ぎとなってしまった。なんかY君には悪いことをしてしまった...。
 
毎度おなじみ山賊鍋 おなじみの...
まだ2人とも晩飯を食べていなかったが、とりあえず富良野のいきつけの飲み屋「くまげら」は12時までと遅い営業なので、車を置いた後急いで向かう。外はゆうにマイナス10度を下回っていたが、走っていったせいかあまり寒さは感じない。お店に着くとどうやらまだ注文はOKのようだ。ホッと一安心。いつもの山賊鍋と定食を頼んでビールで乾杯!しかしこの山賊鍋、全部食べるとかなり腹一杯になる。でもうまいので無理してでも食べたいのだ。そうなると帰り道腹がふくれすぎて帰れなくなる。こんなことを毎回繰り返していたので今回は様子をみつつ食べることに。別個注文した生姜焼き定食も美味であっという間に平らげる。これなら山賊鍋もペロッと!と思ったが、鹿肉鴨肉を平らげたところで気がつくと腹が張っている。で最後に残った鶏肉はさすがに食えない...。でも汁はうまいので飲む。やっぱり腹一杯で苦しい!ビールの飲み過ぎもいけないのかなぁ...。
 
美瑛の丘を散策。これは「親子の木」 美瑛の丘散策
その日はY君宅に宿泊。翌朝早めに起床し、未訪問であった神楽岡駅を列車で訪問した後、美瑛駅でY君に拾ってもらう。昨日の疲れは取れたがちょっと心配であったが...。この日はスケジュールに余裕を持たせてあったので、Y君お勧めの観光地などを車でのんびり回ることにした。自分の旅行にしてはこんなのんびり旅は珍しいかも?早速夏には緑の絨毯のような美瑛の丘をくまなく回ってみる。この時期は一面雪化粧だが、そんな光景も北海道らしくてまたいい。写真を撮ってもいい絵になるであろう。腕が下手なのでプロが撮る写真には到底及ばないが...。
 
とんがり屋根で有名、美馬牛小学校 とんがり屋根
よく被写体で使われる「とんがり屋根」が印象的な美馬牛小学校にも立ち寄る。このあたりは過疎で生徒数も少ないのだろうと思いきや、結構立派な校舎で教室も多そうである。有名な写真家、前田真三氏の写真にこの小学校が何度となく出てくるので見たことがある方も多いであろう。で、せっかくなら、と今まで行ったことがなかった前田氏の写真を展示する「拓真館」にも立ち寄って見ることとなった。
 
前田氏の有名な写真をバックに 拓真館
早速拓真館に向かう。まず建物からしてかなり印象的であるが、これは廃校となった校舎を再利用したものとのこと。早速中に入ると北海道、美瑛の四季折々の情景を写した写真の数々が所狭しと展示されている。どれもすばらしいものばかりだ。特に夕暮れ時の麦畑が赤く生えている写真がすばらしく、思わずバックに記念撮影してしまった。でもこれは実際見てみた方がすばらしさがよくわかると思う。こんな感じのすばらしい写真が自分に撮れればと思うが、無理だろうなぁ...。
 
ラ・マルタのクラブサンドはお勧め! 昼食はログハウス風レストランで
昼食は美馬牛駅近くのログハウス風レストラン「ラ・マルタ」で取ることにする。このレストラン、実は前に1度来たことがある。その時食べたカレーが美味で、ぜひもう1度寄ってみたいと思っていたのだ。今回はカレーではなく、お勧め料理のクラブサンドを注文。カレー入りも頼めるのでこれに決定。出てきたものを見ると大きなパンをくりぬいて、中にはおいしそうなカレーが入っており、バターをつけて焼き上げたと思われる香ばしい香りがなんともたまらない。食べてみて旨いのは言うまでもなかった。これで500円とは安い。もちろん腹一杯にもなり大満足であった。
 
秘湯、十勝岳温泉 秘湯で雪見風呂
食事の後、今度は十勝岳周辺にある秘湯に向かうことにする。おととし12月に来道したときは、途中まで登ったところで車が故障し訪問できなかったので、今回はリベンジということになろう。吹上温泉と十勝岳温泉、どちらに行くか迷ったが、露天風呂からの眺めがすばらしいという十勝岳温泉に行くことに決定。山道をのぼりつめた先に立つ「凌雲閣」の温泉に入ることに。(600円)どうやら先客は1人しかおらず、またのんびりお風呂を満喫できそうだ。しかし山の上だけあって寒い上、吹雪いている。露天風呂もこの寒さのせいかかなり温い。しかし冷たいというほどでなく常温に感じるといったもので、何分も浸かるには都合がよかった。そのうち髪の毛が凍ったのにはビックリしたが...以前妹背牛温泉で体験したことが再び...!
 
見事に再現された五郎の家(内部) 念願の「北の国から資料館」へ
のんびり湯につかるともういい時間である。今晩の列車で札幌に戻るのでそうのんびりはしていられない。まずは富良野に戻り、以前から行ってみたかった「北の国から資料館」へ。駅近くの農業倉庫を改造したものだ。以前は夏季限定であったが、つい最近通年オープンになったのはうれしい限り。北の国からファンにとってはうれしい限り、縁の品々が数多く展示されている他、五郎の家などがセットとして再現されておりうれしい限りである。中は思ったより狭いが、資料が充実している分見て回るのにゆうに1時間を費やしてしまった。
 
Y君おすすめ!支那虎の「支那そば」 お勧めラーメン屋「支那虎」へ
晩飯も富良野で済ますことにする。Y君が超お勧めという「支那虎」というラーメン屋に向かう。まだ出来て間もないらしいが富良野ではかなり有名店のようだ。Y君もここのラーメンがうまく感じないのであれば、もう一緒にラーメンを食いにいかん!というほど自信があるようだ。早速オーソドックスな「支那そば」と、豚丼を注文。さっそく食べてみると不思議な味だ。かなりダシがきいている感じ。どちらかというとラーメンスープというよりみそ汁に近いという感じか。もちろん口当たりはさっぱりしていてうまい!麺もいい感じでマッチしている。普段は支那そばなどあまり食べないので味にも疎かったが、これなら進んで食べたいような気もした。
 
夜行列車、利尻で一路最北端へ! 夜行列車で最北端へ
富良野から車を飛ばし、トマムへ向かう。ここからスーパーとかちで札幌に向かうことにしていた。富良野は札幌に向かうにはちょっと不便だが、函館線、石勝線両方を使えるというメリットもあるので、車さえあれば案外便利かもしれない。ただトマムは自分の希望なので遠いけど。トマム駅でY君と別れ、そのまま札幌方面へ向かう。時間に余裕があったので南千歳、北広島で時間調整した後、ビールとつまみを買い込んで稚内行きの夜行列車「利尻」に乗車。この列車、指定席はシートピッチが広く、おまけに全席に電源コンセントがついているのでなかなか便利である。乗車率は25%くらい、そのうち半分は旭川までに下車したようだ。シーズンオフとはいえこれでは採算がとれなさそう...。
  
予想通り猛吹雪。でも観光客7人も! 猛吹雪の宗谷岬
6時ちょうどに稚内到着。乗客は数えるほどだった。宗谷岬行きのバスは8時過ぎなのでそれまで抜海へ行き時間をつぶす。バスは稚内からでなく1つ手前の南稚内から乗車。中心部はどちらかというと南のようで、商店などが密集していた。45分ほどで宗谷岬到着。なんと私の他に7人ほどがこの地で下車。さすが最北端ということもあって、この冬でも観光客がいるのだ。各々最北端の記念碑などを撮影。どうやら30分後に折り返してくるバスに皆乗るようである。30分といっても猛吹雪の中なのでそんなに移動できるというわけでなく、わずかな時間である。記念碑撮影、丘の上に登って撮影、これだけであっという間に時間が過ぎてしまった。最北端の店にも寄りたかったが時間切れ...。
 
稚内公園へはロープウェーで ロープウェーで稚内公園へ
宗谷岬より再び稚内へ戻る。昼飯でたこしゃぶを食べようと思っていたが、まだ営業時間でないようなのでそれまで周辺を散策する。ドーム状の防波堤をちらっと見た後、稚内神社脇にあるロープウェーで山の上の稚内公園へ。この雪でも営業してるとは驚き!頂上駅に着くと、歩いて5分のところがスキー場のようだ。なるほど納得。しかしそれ以外の観光地への道は除雪されていないようで、氷雪の門への道も雪に埋もれていた。結局遠巻きにしか見ることができず、あきらめて下山してしまった。ロープウェーといってもゴンドラほどの大きさ。しかし往復わずか240円なのでまあ価値はあるかな。日本で最短のロープウェーとは後で知った話。
 
名物たこしゃぶ定食 稚内名物を食べる
昼前になって腹も減ってきた。早速名物たこしゃぶを食べようと思うが、目星をつけていたお店がどうしても見つからない...。しかたなく第二候補の駅裏にあった食堂に向かう。ここはメニューは豊富だが、ちょっと寂れているような雰囲気だ。しかしたこしゃぶ定食なるものがあり、これはなかなかのボリュームのようだ。迷わず注文。ついでにビールも♪でてきた定食はさすがにボリューム満点だったが、肝心のたこしゃぶ、ちょっと少ないような...。まあでもよしとしよう。薄くスライスされたたこしゃぶを昆布だしの出た湯にさっと浸して食べるという感じのようだ。うん、たしかに旨い!しかしあっという間になくなってしまった。次回来たときはもっと食べたいなぁ...。
 
日本最北の温泉、稚内温泉童夢 最北端の温泉へ
腹ごしらえをした後は、再びターミナルよりバスに乗車。今日のバス代がちょっと心配である。こちらはバスに揺られ20分弱なのでそんなにバス代がかからないか。市街地の外れにある稚内温泉童夢へと向かう。ここは言わずとしれた日本最北端の温泉だ。昔のイメージでもっとみすぼらしい建物かと思っていたが、改築されなかなかの設備となったようだ。実際入浴してみると広い浴場に露天風呂つきとなかなかの設備である。食堂や休憩所もあるし、これくらいで十分なのではなかろうか。露天風呂からの景色も絶景である。天気がよければ利尻礼文なども見られるのであろうか?
 
もう1つの岬、ノシャップ岬 もう1つの岬へ
ひと風呂浴びて湯冷めしたくないところだが、たまたま帰りのバスがノシャップ岬経由だったので、ここで途中下車して散策することに。ここに寄るのはなんと15年ぶりだ。以前来たときは何もなかったというイメージだったが、だいぶ整備されたようで、岬の先端には昔あったものをリニューアルした?ノシャップ岬という看板とイルカのモニュメントがあった。周囲には飲食店などあったがどこもやっていないようだ。この時期ここを訪れる人は皆無のようで、なんだかものすごく寂しい雰囲気であった。吹き付ける雪が体に当たりかなり痛い。早々と退散する。ここまではバスが頻発しているので待たされることはないだろう。ホッと一息。
 
新型車両、スーパー宗谷 新型車両で札幌へ
観光もすべて終わり稚内駅へもどる。かなり時間があまってしまったので、土産を買ったり駅そばをたべたり。ここの駅そばはなかなかうまいので一食の価値ありといったところか。ほどなく乗車予定のスーパー宗谷4号が入線。わずか出発10分前に改札となり、そそくさと乗り込む。以前は古い車両を使った急行しか走ってなかったが、旭川−名寄の線形改良が終わり、同時に新型車両が導入された。なんだかこの地に似合わないような気もしたが、便利で快適になったのだからよしとしよう。乗車率は10%くらいといったところでなんだか寂しい...。しかし5時間もの長い乗車だったが快適に過ごせたのは言うまでもない。
 
有名店「欅」のねぎみそラーメン すすきのの有名ラーメン屋へ
5時間ほどで札幌到着。さすがにかなり長かった...。すでに時間も22時前である。今日はすすきのの東横インを予約していたので、まずはチェックイン。その後すすきのにある有名ラーメン店を訪ねることにする。もちろんラーメン横丁に行くはずもなく、行列のできる店として有名な「欅」へ行った。もう23時近いのに20人はゆうにならんでいる。気温氷点下10度の中待つこと1時間弱。ようやく席にありつけたがいいが外の作りつけの席になってしまうようだ。まあ寒さの中暖かいラーメンを食うのもいいかもしれない。ここでねぎたっぷりのねぎみそラーメンを注文。これはうまい!とくに麺のコシとつるつるさがたまらない。汁が気持ち濃ければ満点だが、それは贅沢というものか。行列ができるのが頷けたような気がする。
 
雪祭り準備が進む大通公園 大通公園では雪祭り準備が
翌朝は新装成った手稲駅を見た後、東西線・東豊線の駅を散策、そして大通公園へ。予想通り雪祭り準備の真っ最中で、ところどころに雪山ができていた。考えてみればこれだけ北海道に来ていて雪祭りを1度も見たことがないというのもすごいものだ。1度は見てみたい気がするけど、あの混雑をテレビで見てるとどうしても寄りつきたくないのである。もっと空いていればいいのだが、それは所詮無理な話であろう。ホテルなども軒並み高いし...。
 
ファイターズカラーのニセコスキーエクスプレス リゾート列車で余市へ
この日の予定は何も考えていなかったが、とりあえず久しぶりに小樽を回ろうということになった。その前にちょうどいい時間帯にリゾート列車があり、これが余市に停車するとのことで、ここに向かうことにした。昨年4月にはただ車で通過しただけで何も見られなかったので、リベンジといったところか。たしかこの車両、昔1回乗ったことあったが全く覚えてない...。しかし車内の豪華さにはあたらめて驚いてしまった。こんな列車にも追加なしで乗れてしまうなんてやっぱりぐるり北海道切符は偉大かも!?
 
海鮮工房のお食事は安さが魅力! 道産子おすすめのお店へ
1時間ほどで余市に到着。ここで昼飯ととることにする。道内に住むいろいろな方からお勧めと聞いていた海鮮工房というお店で食事することに。駅前にある柿崎商店という魚屋さんが経営する食堂のようで、海鮮物が直卸しのためかネタが新鮮、それでいて安いというのがお勧めの理由のようだ。ウインドーでメニューをみると...なんだこの安さは!ウニ丼1400円、いくら丼690円、焼きほっけ180円!?今時こんな値段で食べられるなんてちょっと驚き、というか不安。結局いくら丼とほっけ焼きを頼んで1000円でおつりがくるほど。おそるおそる食べてみるとこりゃうまい!道理で皆が勧めるわけだ。余市へ行ったときは必ず寄ることをお勧めする。
 
ウイスキーなどの試飲が楽しめる ウイスキー工場見学
食事後、小樽へもどる列車までかなり余裕があったので、すぐ脇にあるニッカウヰスキーの工場を見学することにする。かなり広大な土地なのでゆっくり見るというわけにはいかないが。しかしこれが入場無料というのもすごいものだ。もちろんお約束の試飲コーナーもあり、常識の範囲内?で試飲することが可能。ワインやウイスキー、果物のジュースなどもありなかなか楽しめる。ウイスキー博物館にも試飲コーナーがあり、中には絶対手に入れられないような高級ウイスキーをそれなりの値段を支払って試飲させてくれるようだ。1200円の試飲、高いか安いかはご自身で判断を!
 
雪の小樽運河はかなりお気に入り 雪の小樽散策
余市より乗り継いで小樽築港へ向かう。いつの間にか小樽築港駅前のマイカルはテナントが変わってしまったようだ。ここよりバスにのり北一硝子を見学。いろいろな硝子細工が売っており一見の価値ありだ。ここで6段ソフトクリームなるすさまじいものを食べながら徒歩で小樽運河へ。ちょうど日が暮れる直前とあって、ほんのりライトアップされた運河と雪がマッチしてすごく美しい情景である。今まで小樽を訪れたのがほとんどが冬なのだが、おそらくこのコントラストが気に入っているからではないかと思う。
 
東日本仕様のソロは狭いねぇ... いよいよ帰途へ
結局運河から小樽駅まで光の洪水を楽しみながら散歩。小樽からはエアポートのUシートでのんびりしながら札幌駅到着。1時間ほど駅の土産屋で買い物した後、とうとう帰途につくことになる。帰りも北斗星個室である。こちらは東日本仕様車なので行きとは若干室内が異なった。ちょっと狭めなのがつらいところだが、プライバシーは確保されるので文句はいえまい。旅行中かなりの出費だったので今回はグランシャリオには向かわず、売店で買ったサッポロクラシックとつまみで慎ましやかに乾杯することとしよう。
 
札幌名物駅弁といったらこれ! 札幌名物駅弁を食べる
当然食堂車には行かないので、駅で駅弁を買うことにした。前から気になっていた札幌駅の名物駅弁「あったかかきめし」だ。ひもをひくとあら不思議、暖かい牡蠣飯ができあがりというわけ。以前松阪駅のあったか牛肉弁当でひものひき方を誤り暖まらなかったことがあったので、こんかいは慎重に、しかし一気に引き抜く。7分後、暖かくなっていた。どうやら成功のようだ。牡蠣がふんだんに使われ期待通りのうまさだった。あっというまに平らげたが、やはりまだ腹が減っている。やっぱり食堂車に行こうかと悩んでいるうちに気がついたら眠ってしまっていた...。


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