国内旅行記録 (1998.7.11〜)


襟裳岬にて

襟裳岬にて 1998.7.12

日時
1998年7月11日〜7月12日

行先
札幌・襟裳岬・静内

行程

7/12
新宿−羽田空港−新千歳空港−札幌−苫小牧−様似−襟裳岬

7/13
襟裳岬−様似−浦河−三石温泉−荻伏−静内−苫小牧−新千歳空港−羽田空港−羽田−京急蒲田−堀ノ内−浦賀

◎恒例の北海道旅行

会社退職も無事?決まり、今回はリラックスした気分で旅行に行けそうである。今回は僕が北海道の中で知床と並んで好きな地である襟裳岬を訪れることにした。

◎朝早いが我慢!

今回利用の飛行機もいつも利用しているNH53便である。この便は特割りが効き、非常に安いのでいつも利用しているが、かなりの早起きを強いられることになる。今回は前夜が飲み会だったため新宿に宿泊していたが、それでも5時30分のリムジンに乗らないときわどい。おまけに週末のリムジンは非常に混んでいて乗れないこともあるので注意が必要。

◎午前中は友人のところへ

午前中は友人H君が働いている札幌市内のデパートに行った。元気に仕事をやっているところを見て安心した。昼食を一緒にとり、明日の宝塚記念の予想で話が盛り上がる。

◎襟裳岬へ

友人と別れた後、いよいよ襟裳岬へ向けて出発した。札幌出発は13時過ぎであったが、襟裳岬到着は19:00頃。結構時間がかかるものである。苫小牧までは特急を利用し、そこから「軽快気動車」キハ110形で様似へむかう。

日高本線

「軽快車」キハ110形 1998.7.11

◎日高本線

さて、日高本線といえば車窓がすばらしいことで有名である。10年前に乗ったときは夜だったので景色は全く見えなかったのだが。以前富内線が分岐していた鵡川をすぎると、窓から牧場が見ることが出来る。馬好きの人にとってこの景色は格別であろう。(僕も例外なく)この景色は浦河当たりまで続く。特に夏の天気のいい日は牧場でのんびりする馬の姿、草原を走る馬の姿が間近に見ることが出来、非常に爽快である。また進行方向右側には海も見える。海岸線が線路のすぐ脇まで迫っているので迫力ある。津波が来たら恐ろしいが。

◎襟裳岬へ

終点の様似から襟裳岬まではバス連絡である。様似駅周辺は非常に閑散としている。駅に併結されていたコンビニもどうやらつぶれてしまったようだ。人影の見えない様似駅を後にしてバスは襟裳岬へ向かう。約1時間30分。襟裳岬に到着していたときは当たりは既に暗くなっていた。岬見学は明日早朝にすることにした。

様似駅

閑散とした様似駅前 1998.7.11

◎ホテルにて

今回はめずらしく食事付きのホテルに(というか、食事付きホテルしかなかったし、回りに食料を調達できる店がない)した。今回宿泊したのは岬市街バス停そばの「えりも観光ホテル」。ホテルというか旅館のようなたたずまいである。中もそんなに広くはなかった。部屋もちょっと古いがまあまあ。和室1人利用で11000円だからまあこんなものか。しかし夜の食事が結構豪華だったため、納得する。明日は早いので早めに床についた。

◎襟裳岬にて

翌朝は早めに起きて朝食の前に襟裳岬を散策した。なぜこの場所が好きだったかというと、今から10年ほど前の3月、初めて襟裳岬へ行ったときのこと。バスを降りるとそこは...。何もない。まさに歌に歌われているとおりだった。しかしそこで感じた開放感。これがまた最高。まわりに人がいないから、かけずり回っても大声をだしても誰も文句は言わない(ちょっと変な人?でも中学生の頃だから..)友人と2人で小高い丘の上に登り、しばし海を見ながらボーッとしていたのは今でも強烈な印象として残っている。その雰囲気をもう一度味わってみたいと思い行ったのだが...。10年前とはだいぶ状況が違うようだ。まず道路がきれいに舗装されてしまっている。あの昭和40年代の映画を彷彿させるようなちょっと小汚い歩道が気に入っていたのだが。あと岬の近くになにやら新しい建物が建ってしまっている。どうやら「風の館」という展望施設らしい。なにもない襟裳岬が好きだった僕にとってこれはショックだった。まあ時代の流れと考えてしまえばしょうがないことだったが。それでも岬の先端にある展望台は10年前とほとんど変わらず、改めて「地球は丸いんだ」と実感できた。しかし、いつものことだが風がかなり強い!!風が強くて有名な襟裳だが、それにしても油断すると吹っ飛ばされそうだ。

襟裳岬    風の館

左  岬の先端は10年前とあまり変わらず  右  崖の中に「風の館」が...。  1998.7.12

◎三石温泉へ

さて、このあとは何も計画を立てていなかった。列車の接続もすこぶる悪く、とりあえずバスで浦河まで出ることになった。しかしこの浦河という街、何もない。道路は舗装されていてきれいなのだが。駅もこじんまりとしていて、一見無人駅と見間違えそう。ここにいてはなにもする事が出来ないと思い、移動することにした。ちょうど静内に行くバスが1時間後に出るとのことだったのでそれに乗る。静内まで行って牧場巡りでもするかと思いきや、途中バスは「三石温泉」を通った。行ったこと無いし降りてみようか、と思い途中下車。思いがけず入浴することが出来た。しかしこの温泉は交通の便が悪すぎる。車で来る分には良いのだが。仕方なくタクシーで日高三石の駅まで行こうと思ったがつかまらない。温泉の係員に事情を話すとちょうど荻伏の自宅に戻るので乗せていってくれると言う。非常に助かった。車を降りるときに何度もお礼を言った。

三石温泉

三石温泉  駅からはかなり遠い。  1998.7.12

◎雨の静内

静内に着き、さあ牧場巡りでもするかと思いきや、交通手段がない。観光案内所に聞くと近くのホテルにレンタサイクルがあると言うことでそれを借りることにした。出発しようと思いきや雨がぽつぽつと。これでは牧場巡りどころではない。しかたなく近場の「競走馬ふるさと案内所」(ここに行けば昔活躍した競走馬がいる牧場を知ることが出来る)と「WINS静内」に立ち寄った。ウィンズは1階建てだが中は結構広い。しかし今日はG1の宝塚記念が開催されると言うことで多くのお客さんで賑わっていた。帰りは雨がさらにひどくなり、3kmほどとはいえチャリンコで戻るには結構辛いものがあった。

競走馬ふるさと案内所    ウインズ静内

左 競走馬ふるさと案内所  右 ウインズ静内  共に静内駅から自転車で15分くらい  1998.7.12

◎早くも帰途へ

飛行機の時間まで余裕があったが、念のため早めに静内を出発し空港で土産を買おうと思っていた。苫小牧まで行くといっこうに列車が来る気配がない。どうやら人身事故でダイヤがめちゃくちゃらしい。早めに戻って良かった、とホッとした。空港到着が1時間ほど遅れたが、予定通りの便に乗り帰宅した。しかし、今回もせわしい旅だった...

*久々の(5年ぶり)の襟裳岬であったが、状況は一変してしまった。何もない襟裳が好きだった僕にとってはちょっとがっかりであったが。まあ仕方ないことなのであろうか。知床の自然には余り手を加えてもらいたくないものだ。まあ、でも岬の先端付近はあまり変わっていなかったので少しホッとした。あの「昔懐かしい」襟裳岬を少しだけだが感じ取ることが出来、満足している。またしばらくしたら行こうと思うが、そのときはあまり変わっていないで欲しい...。

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