北陸民鉄紀行と乗りつぶし
(1998.8.7〜8.10)


8.7

浦賀−(京急線)−堀ノ内−(京急線特急)−品川−(東海道線快速)−
8.8
−(東海道線快速)−岐阜−(高山線)−美濃太田−(高山線)−高山−(高山線)−富山−(富山港線)−岩瀬浜−(富山港線)−富山−(北陸線)−高岡−(城端線)−城端−(城端線)−高岡−(北陸線)−津幡−(七尾線)−和倉温泉−(七尾線)−金沢−(北陸線)−福井
8.9
福井−(京福電鉄)−三国港−(京福電鉄)−三国−(バス)−東尋坊−(バス)−永平寺−(京福電鉄)−東古市−(京福電鉄)−福井−(北陸線)−武生−(北陸線)−福井−(越美北線)−九頭竜湖−(バス)−美濃白鳥−(長良川鉄道)−美濃市・美濃−(名鉄線)−岐阜駅前・岐阜−(東海道線)−美濃赤坂−(東海道線)−穂積−(快速ムーンライトながら号)−
8.10
−(快速ムーンライトながら号)−新橋−(山手線)−上野−(常磐線)−大甕−(日立電鉄)−常北太田・常陸太田−(水郡線)−水戸−(水郡線)−郡山−(磐越東線)−要田−(磐越東線)−三春−(磐越東線)−いわき−(常磐線)−高萩−(常磐線)−上野−(山手線)−東京−(横須賀線)−逗子−(横須賀線)−久里浜

 


◎乗りつぶし旅行が目的であったが

今回の目的は北陸地方のJR乗りつぶしが目的であったが、どうやら前日に北陸地方の集中豪雨で一部JR線が不通になっているという。体調も思わしくなかったし中止しようと思ったが、ここで中止するとまたいつ行けるか分からなくなるので無理して決行することにした。


◎久々の大垣夜行

行きはながらの指定席がとれなかったので久々に165系の臨時大垣夜行に乗ることにした。どうやらこの列車は混雑がひどいようで何時間も前から並ばないと座れないと言ううわさを聞いていた。念のため19:15に品川に行ったが、まだそんなに並んでいる人はおらず、僕も列の先頭であった。ホームで待っている約4時間の間は非常に退屈であった。荷物になるため本も時刻表しか持ってこなかったし...。しかし乗車30分ぐらい前に僕の後ろに並んでいた方と旅行の話で意気投合し、同じボックスに座ることになった。彼はどうやら鈍行を乗り継いで鹿児島に行くらしい。そこから船で屋久島に渡り、杉を見てくるそうだ。過去も北海道を自転車で一周したこともあるという。いやはや、体力があってうらやましい。結局いろいろ話をして、眠ったのは静岡をすぎたあたりだった。


◎北陸のりつぶし

岐阜で彼に別れを告げ、そこから高山線で富山を目指すことにした。しかし、寝不足のためか、昨日よりさらに体調が悪くなっているように感じた。車窓を楽しみにしていた高山線であったが、結局ほとんどの区間を爆睡。車窓を楽しむどころではなかった。富山に着くと眠ったせいかだいぶ調子が良くなっていたので、予定通り富山港線・城端線・七尾線と乗りつぶしをおこなった。和倉温泉では温泉に入る予定であったが、駅から温泉街まで結構離れていたためあえなく断念。宿泊場所の福井に着いたのは22:00すぎ。ホテルにチェックインした後、明日に備えすぐ眠った

岩瀬浜駅  七尾線

左 富山港線の終点 岩瀬浜駅  右 七尾線の715系 アコモ改造された座席は座り心地良い!


◎福井周辺観光−東尋坊−

明朝は結構調子が良かったので、予定通り福井周辺の名所を観光した。と同時に未乗の京福電気鉄道に乗車することも目的であったのだが。まず福井から京福電鉄に乗って三国港へ。元阪神と思われる単行の釣り掛け車両であったが、車内はそんなに混んでいない。終点の三国港は海水浴場や東尋坊が近いはずだが、観光客・海水浴客らしき姿は見あたらなかった。時間に余裕があったので1つ手前の三国まで戻り、そこから東尋坊までバスを利用した。東尋坊というと「断崖絶壁・自殺の名所」というイメージがあり、さぞかし寂しい所であろうと思いきや、実際は完全に観光地化されており、観光バスや自家用車で来たと思われる観光客でたいそう賑わっていた。土産屋の並び具合もなんか江ノ島に似たものがある。しかし、東尋坊の崖は絶景。よくぞこのような形の崖ができたなと妙に感心してしまった。またそこから見る海もすばらしく美しかった。しばらくがけの上で海風に当たりながらボーッとしていた。

  三国港駅  東尋坊1  東尋坊2

左 三国港駅 観光客の姿は見あたらない  中・右 東尋坊にて 天気も良く、観光日和であった。


◎福井周辺観光−永平寺−

ちょうど時刻表を見ていたら東尋坊から永平寺まで直通急行バスが走っていたのでこれを利用することにした。このバスは東尋坊−芦原湯町−芦原温泉−永平寺と経由するのだが、そのうち芦原湯町−芦原温泉間は国鉄三国線、芦原温泉−東古市間は京福電鉄永平寺線(共に廃止)の代替バスのような役割も果たしている。シーズン中と言うことでバスもさぞかし混んでいると思いきや、お客は僕も含めて5人ほどであった。バスで1時間ほどゆられ、ようやく永平寺に到着した。門前前は何本もの杉の木が立ち並び、その奥に永平寺の建物がどっしりと構えている。寺院なので入場無料と思ったが、拝観料として400円かかるとのこと。靴を脱いで座敷に上がると、奥の広間で修行憎が拝観についての説明を行っている。どうやらこの説明を聞いてからでないと見学できないらしい。15分ほどの説明の後、憎のあとについて寺の内部を見学する。どうやら自由見学も可能であったので、中を早歩きで見て回った。しかし大きな寺院である。建物間の移動も大変だが、建物と建物との間が屋根付きの回廊で結ばれているため雨の日も濡れないですむ。時間がなかったのでじっくり見て回れなかったが、今度来たときにはもっとゆっくり見て回りたいと思った。その後、永平寺から約500m離れている京福の永平寺駅から再び京福電鉄を利用し、福井に戻った。

永平寺1  永平寺2  永平寺駅ホーム

左・中 永平寺にて こちらも観光客でごった返していた。 右 永平寺駅のホーム 庭園のよう。


◎再び乗りつぶし

福井からJRで武生に移動し、今度は福井まで福井鉄道に乗ることになった。この鉄道は普通の?鉄道だが、福井市内は路面電車のように普通の電車が路面を走るのである。普通の道路に普通の電車が走っていたらさぞかしおどろくであろう。というわけで乗ることにした。乗った電車がなんと急行。このような所に急行が走っているのもおもしろい。JRとの対抗からか。さて、電車が福井市内に入ると、聞いていたとおり路面上を走っていた。なるほど、これは珍しい。終点の福井駅前は駅でなく停留所。細長い安全地帯が1本あるだけである。そこに電車が止まっている。なんか不思議な光景だ。しかし、この区間、どうやら地元では交通の邪魔と言うことで廃止運動が盛り上がっているという。分からないでもないが...。その後、未乗線の越美北線に乗り九頭竜湖まで行った。1両編成の車内は大混雑!おまけにその乗客のほとんどが終点近くまで乗車していた。どうやら九頭竜湖の1個手前の越前下山駅近くに温泉があるらしく、そこへ行く人たちだったらしい。終点の九頭竜湖駅もこれからキャンプに行く人?で狭い駅構内はごった返していた。次に乗る美濃白鳥行きのバスも混んでいるかなと心配であったが、私以外乗客が1人しかおらず、心配するに及ばなかった。美濃白鳥からは長良川鉄道で美濃市まで。そこからこのたび廃止が決まった名鉄美濃町線(新関−美濃のみ廃止)を利用して新岐阜に出た。時間に余裕があったので美濃赤坂、大垣まで足を延ばした。上りの大垣夜行は大した混雑ではないようだ。

福井駅前停留所   九頭竜湖駅

左 道路に突然電車が..!(福鉄・福井駅前停留所)  右 山小屋風の九頭竜湖駅


◎南東北へ

ながらを利用しいったんは東京に戻ったが、青春18きっぷがもったいないとのことで次の日も1日乗りつぶしをすることにした。東北地方ではまだ水郡線に乗ったこと無かったので、その周辺に足を延ばすこととする。常磐線で大甕へ、そこから日立電鉄を利用し常北太田へでて、水郡線の支線、常陸太田駅まで歩く。いったん水戸まで戻ってから郡山行きの気動車に乗り込んだ。しかし、ここで疲れのせいかまた気分が悪くなり、結局水郡線の車内でもほとんど爆睡。また車窓を楽しむことが出来なかった。郡山に着いた後全く予定が決まっていなかったが、たしか磐越東線の沿線に温泉があるとのことを聞いていたので、そこに行くことに。ただ明確な場所が分からない。たしか要田という駅から歩いてすぐだったと思うが。とりあえず要田まで行ってみるとそこは無人駅。温泉への案内図もなく、「間違えたかな」と思い、隣の三春まで戻る。たしかにこの駅の近くにも温泉があるが徒歩で行ける距離ではない。体調もますます悪くなってきたので、仕方なくあきらめいわきへ向かうことにする。その列車が要田駅付近を通ったとき、道路の脇に「要田温泉こちら」という看板が...。思わずがっくり。結局いわきにつくとさらに具合が悪くなり、予定を切り上げ帰宅することにした。しかしいわき−上野間の4時間...。地獄だった。


*今回もまた体調不調の憂き目にあってしまった。前々から体調が悪いのであればあきらめる「度胸」も必要なのでは、と痛感した。まあ途中で倒れなかっただけが救いだが。しかし、東尋坊の景色はすばらしかった。また体調が良くなったらもう1度訪れたいものだ。

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