(1999.6.30〜7.5)
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秋葉原−(山手線)−上野−(寝台特急北斗星1号)− |
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−(寝台特急北斗星1号)−札幌−(市内観光)−札幌−(函館線)−森林公園−(函館線)−江別−(函館線快速)−幌向−(函館線快速)−豊幌−(バス)−上幌向−(函館線快速)−岩見沢−(特急フラノラベンダーエクスプレス3号)−富良野−(根室線)−布部−(根室線)−富良野−(富良野美瑛ノロッコ6号)−美瑛 |
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美瑛=新栄の丘展望台・クリスマスツリーの木・パフィーの木・カムリの踏切・哲学の木=美馬牛−(富良野線)−上富良野=美瑛−(富良野美瑛ノロッコ5号)−ラベンダー畑−(徒歩)−ファーム富田−(徒歩)−中富良野−(富良野線)−滝川−(L特急ライラック24号)-札幌−(千歳線)−新札幌−(特急おおぞら13号)− |
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−(特急おおぞら13号)−釧路−(釧網線)−細岡−(釧網線)−釧路湿原−(徒歩)−細岡展望台−(徒歩)−釧路湿原−(くしろ湿原ノロッコ2号)−塘路−(くしろ湿原ノロッコ1号)−東釧路−(徒歩)−武佐−(花咲線)−釧路−(根室線)−西庶路−(根室線)−新富士−(根室線)−大楽毛−(根室線)−新大楽毛−(バス)−釧路−(釧網線)−東釧路−(花咲線)−別保−(花咲線)−釧路=遠矢−(釧網線)−茅沼=多和平=摩周−(釧網線)−美留和=小清水町ふれあいセンター=網走 |
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網走=原生花園−(釧網線)−止別−(釧網線)−原生花園=越川=根室標津=トドワラ=中標津=上尾幌=釧路−(特急おおぞら10号)−南千歳−(特急スーパー北斗22号)−苫小牧−(寝台特急北斗星6号)− |
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−(寝台特急北斗星6号)−上野−(山手線)−秋葉原 |
◎ぐるり北海道きっぷを利用
今回の旅行目的は「美瑛のラベンダー畑でラベンダーに埋もれること!」だった。今まで北海道は数多く訪ねたが、久しぶりにまともな観光旅行となりそうな気配である。ラベンダーの見頃は7月中旬であるが、今回は「ぐるり北海道きっぷ」を使って安くあげたいと考えていたので(この切符は7/1出発分よりシーズン料金が適用されるが(約12,000円up)6/30までに出発すれば東京〜北海道往復(往復にB寝台利用可能)が33,500円と格安)6/30出発となった。上野発16:50の「北斗星1号」に乗車。B寝台は多少窮屈だったため、同行した友人たちとロビー室へ移動。冷えたビールを飲みながらしばらくくつろいでいた。
◎北海道は梅雨真っ最中?
前日夜勤+日勤だったため、かなり疲労がたまっていたせいか夕方7時過ぎに寝台に戻るとすぐ眠ってしまった。目が覚めたのは夜12時過ぎ。こんな時間に目がさえてもどうしようもないのだが...。再びロビーカーにもどりビールを飲みながら青函トンネルの通過を待った。いよいよ北海道到来!北海道に梅雨がないと聞いていたが、天気は梅雨を思わせるような大雨。これでは東京とかわらないではないか!北海道には梅雨がないと聞いていたので天気は心配ないだろうという安心感はいともあっさり裏切られてしまった。しばらく北斗星は強い雨に打たれながら走ることとなってしまった。9時前に札幌に到着。しかしこちらもあいにくの雨であった。この後岩見沢で富良野行きの特急を乗る予定であったが、多少時間があったので地下鉄で大通公園へ向かう。緑の絨毯の上を色とりどりの花が埋め尽くしていて非常に美しい光景だったが、雨足はさらに強まり、のんびり花を眺めている余裕がなかった。仕方なく地下街へ潜り、ウィンドーショッピングをしながら時間をつぶした。
◎見知らぬ街の探索後、富良野へ。
まだかなり時間に余裕があったので、いままで降りたことのない森林公園・豊幌・幌向・上幌向の各駅で下車。駅前の探索をした。幌向駅では昔懐かしい煉瓦積みのホームが健在で、なんとまだ使用していた。豊幌−上幌向間は1日4本しか走っていないJRバスがちょうど来たので乗車。上幌向から岩見沢へ向かい、いよいよ富良野行き特急「ラベンダーエクスプレス」に乗車した。使用車両は「ニセコエクスプレス」この時期にしては珍しく席が埋まっており、なかなかの盛況ぶりである。滝川より根室本線へ入り、山の中を富良野へ向かい突き進んでいった。天気はどうやら今日1日良くならないようだ。強い雨が時折窓を打つ。日頃の行いが悪いせいなのか...。美瑛到着後、今晩宿泊予定の民宿「ほおずき」へ。この宿はガイドブックやテレビ番組等で紹介されている「人気宿」なるほど、ログハウス風の感じのよい建物で、外には釜風呂があり、人気があるのもうなずける。晩飯の焼豚がとても美味しかったことも付け加えておく。
◎雨の中、美瑛周辺ドライブ
翌日、朝起きるとまたもや雨。友人の話によると5時頃は青空が広がっていたそうだが、数時間のうちに天気が崩れたようだ。本当はこの日自転車を借りて周辺を回る予定であったがあえなく断念。駅レンタカーを借りることにした。友人がもってきたパンフレットをもとに新栄の丘展望台、クリスマスツリーの木、パフィー出演のドラマで有名になったパフィーの木、哲学の木など名所をまわった。時間が6時間しかなかったため急ぎ足となってしまったが、北海道の雄大な自然を満喫できた気がする。これで天気が良ければ文句なしなのだが、こればっかりは思い通りには行かない。天気が大崩しなかっただけでも有り難い。6時間のドライブを楽しんだ後は美瑛より「ノロッコ号」でその名も「ラベンダー畑」駅へ。ここはラベンダーで有名な「ファーム富田」の最寄り駅で、つい最近設置された駅である。7月中旬頃であったらこの駅から丘の上に咲く満開のラベンダーをはっきりと確認できるのだが、まだ時期が早いらしく、所々に紫がかったつぼみらしきものが確認できるだけである。実際畑を見てみると早咲きのラベンダーもまだつぼみの状態であった。しかし園内一帯はラベンダーの香りでいっぱい。存分にリフレッシュすることができた。その後中富良野まで歩き、富良野・滝川経由で札幌に戻った。夕食は新札幌のラーメン屋「魚鮮」で名物、海鮮味噌ラーメンを食べる。ここのラーメンはお勧め。是非1度食べていただきたい。具が三陸直産ワカメ、海胆、蟹、海老、帆立、ツブ、イカなど盛りだくさん。大盛りでなくとも腹一杯になる。満腹後は23時の夜行「おおぞら13号」出発まで近くの温泉でゆっくりくつろいだ。
◎釧路湿原で朝の散歩
北海道の朝は早い。池田をすぎた4時過ぎにはすでに太陽が昇っていた。光が眩しくて眠ることができず、釧路までずっとおいていた。6時前に釧路駅に着くと一行は根室方面と釧路湿原方面へと分かれた。15時から釧路にてレンタカーを借りるが、それまで時間をつぶさなければならない。ちょうど朝早い時間に釧路湿原に行く「ノロッコ号」があるので、それをうまく利用することにした。まずは普通の列車で細岡へ。駅前は人の姿はなく、どこからともなく姿を現した野良猫がおどおどしながらこっちを見ていた。10分後の折り返し列車で釧路湿原駅へ。ここから近くの細岡展望台まで徒歩10分とのことだったので、30分しかない待ち時間に上ってみることにした。駅前の階段を上ること10分。細岡展望台に到着。あまり上っていないのだが、ここから見る雄大な釧路湿原は非常に美しい。ただ雨上がりのためか、多少モヤがかかっていたのが残念であった。後ろ髪を引かれる思いで展望台を後にし、再び釧路湿原駅から「釧路湿原ノロッコ号」に乗車した。この列車は夏期の間釧路−塘路間を往復するもので、昨日乗った富良野ノロッコと似た車両を使っている。途中釧路川に接近すると徐行運転となり、周囲の景色をのんびりと楽しむことができる。列車は終点の塘路に到着。折り返しのノロッコ号を待つ間、駅に併設の「ノロッコ&8001」という喫茶店で特製飲むヨーグルトを飲む。私にとって非常に珍しく?健康的な朝であった。
◎無人駅散策・360度展望
再び釧路に戻り、レンタカー貸出時間の15時までの暇つぶしとして釧路周辺の無人駅を探索することにした。西庶路・大楽毛・新大楽毛・新富士・武佐・別保などの各駅を回ったが、どこも釧路からそんなに離れていないにも関わらず、非常にこぢんまりとした駅が多い。特に前者4駅は併走するバスが30分に1本の割合で走っているため、自然と駅が寂れてしまうのが仕方ないのかもしれない。しかし、一部の駅では多種の花がホームに植えられ、いろいろな色に彩られているのが非常に印象的であった。さて時間も15時をまわり、いよいよこの旅2度目のレンタカーとなる。途中の遠矢まで自分で運転し、そこから友人に運転を代わった。一部区間併走している釧網線にも乗車(車は友人が回送)したが、ここの車窓は本当に変化に富んでいる。先ほど乗ったノロッコの走る沿線もそうだが、冬は丹頂鶴が舞うことで有名な茅沼、駅の目の前まで森が広がる美留和など、何時間そこにいても飽きさせない不思議な魅力をそなえている。もちろん、このあたりはひと気がまったくないので、聞こえるのは小鳥のさえずり、あと時折雨の音が聞こえるのみで、人工物の音などほとんど聞こえないのだ。そして本日のクライマックス、多和平へと向かった。牧場がメインだが、なんといってもここの展望台に上ると360度「緑の絨毯」の大パノラマが望めるのだ。小雨のぱらつく中息を切らせて展望台へ上る。すると...ここが日本だとは思えないような田園の広がりが。これは言葉では言い表せないほど。ぜひ実際言ってこの情景をながめてもらいたい。美しい風景を見て満足した我々は、網走の帰路、小清水町のふれあいセンターで温泉にはいり、身体もさっぱり。網走駅で今晩の夜行で札幌に戻る友人を見送った後、網走駅前のホテルでゆっくり身体を休めた。
◎2つの原生花園へ
翌朝は5時に出発する予定だったが、予想通り寝坊。それでも6時過ぎには出発。根北峠経由で野付半島へ向かう予定であったが、途中通過した小清水原生花園の景色がすばらしかったため、「途中下車」小雨が降っていたが、ところどころ咲くオレンジ色の花が色鮮やかだった。そののち越川あたりで旧国鉄根北線の遺構、越川橋梁をながめ根室標津へ。根北峠は濃霧で非常に運転しづらかった。そしてこの旅最後の観光地、野付半島のトドワラへ。天気が悪いにもかかわらず結構観光客がいた。有名なトドマツの枯れ木があるところまで原生花園の中を約30分歩いた。こちらの花園の花はほとんどが開花しており、赤、黄、橙、紫の花が辺り一面に咲き誇っていた。それを抜けると今まで通ってきた道と感じの違う所にでる。ここにトドワラの風化松が立っているのだ。ここの松もあと数年するとなくなってしまうとのこと。なんかもの悲しげな雰囲気がしたのは気のせいだろうか。ここで結構のんびりしてしまったため時間に余裕がなくなってしまったので、そのまま車で釧路へ直行した。釧路でレンタカーを返却したときにはすでにおおぞら号出発の15分前。土産をゆっくり買う暇もなく釧路を後にするはめとなった。北斗星は苫小牧から乗車。ロビーカーでそれぞれ別行動をした友人たちと体験談を話し、夜が更けていった。現在青函トンネルのちょうど真ん中あたりを通過中。周りもすでに寝静まっているようだ。翌日は上野着11時すぎと遅着なのでゆっくり眠れそうだ...。
*今回の旅行で北海道の大自然にあらゆるところでふれることができたのは自分にとってリフレッシュにもなった。公共交通オンリーの旅では行動範囲が制限されるのでレンタカーなどの利用がベストかもしれない。あと、やはり天気が悪かったのが非常に残念だった。まさか全日程晴れなかったとは...。天気が良ければ大自然への感動も倍増していたかもしれないが。また、今回は旅行記を現地にて即アップするという初めての試みだったが、すべての地域がPHSの圏内と言うわけでなく、日にちによって丸1日接続できない日もあった。また、その場で写真編集・文章推敲もやらねばならず、結構大変だったと思う。しかし、ご覧いただいている方にとっては現地の状況をリアルタイムに知ることができおもしろかったのではないか。これもネットの強みだなと思ってしまった。